「高市政権、2026年は箱根の山のぼりが焦点」

「高市政権、2026年は箱根の山のぼりが焦点」

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2026年、高市総理にとっては政権基盤を強固にするため、衆議院の解散総選挙の時期を探る年となりそうだ。
政権支持率は高いものの国会での与野党勢力は拮抗。高い支持率でも不安定な状況は変わらない。政局より政策の実現に重きを置く高市総理だが、現状では野党の協力や気配りが欠かせずストレスを抱えたままの状態が続くため、安定政権へ向けて伝家の宝刀を抜く誘惑にかられてもおかしくない。
勝負をかけるのはいつか・・・。

タスキをつなぐ
高市政権の現状を箱根駅伝に例えると、ようやく往路花の2区を走り終えたところと言っていいのではないだろうか。昨年の臨時国会で、公明党や国民民主党の要求に寄り添うことで2025年度補正予算成立への協力を取り付けた。難題だった年収も178万円まで引き上げることで合意。危うさをはらみながらも無事に2区の最後の「戸塚の壁」を登り切りタスキをつなぐことができた。

新年は3区からのスタートとなる高市政権。コースの特徴は下りから平坦な道でスピードダッシュが狙えるのが特徴だ。
1月23日に召集される通常国会。冒頭での施政方針演説では高市カラーを前面に打ち出してくることが予想される。

その後に迎える4区。アップダウンの連続で体力を消耗するコースを走り抜けなければならない。
通常国会、最初の焦点となる2026年度予算案。年収の壁の合意で国民民主党の協力を取り付け、不安の芽を摘んだとはいえ、巨額の予算案に猛反発する他の野党の猛攻にどう対峙するのか。不用意な発言やスキャンダルでも出たらたちまち、国会は空転しかねない危うさをはらむ。

解散戦略
通常国会冒頭の解散は見送られる公算だが、各党とも2026年は解散を視野に常在戦場の年となると位置付けている。
立憲民主党の野田代表は5日、党の仕事始め式で「間違いなく今年は解散総選挙が行われる」と警戒感を示した。この日、党旗びらきをした共産党の幹部も解散について「早ければ予算成立後の4月、遅くても6月の会期末」と強調した。

4月解散の場合、予算成立に加え、外交成果をアピールして解散というシナリオが予想される。高市総理は3月にも訪米し、日米首脳会談を行う方向で調整が進んでいる。4月の米中首脳会談前にトランプ大統領との親密さや日米関係の強固さを印象付ける好機となる。

もう一つのシナリオは通常国会会期末の解散だ。
予算成立後は、衆議院の議員定数削減問題が焦点の一つに浮上する。衆議院の選挙制度協議会では、春に出される国勢調査の速報値を踏まえ、選挙制度の結論を得ることになっていて、定数削減問題も再燃するのは避けられない。また、通常国会に提出されるであろう高市カラーのにじむ法案には、野党側も選挙を意識して対決姿勢を強めてくるのは確実だ。会期末に内閣不信任案が提出されるかどうかも焦点だ。とかく会期末は解散カードを切る状況が整いやすい。

解散は秋以降に見送りとなる可能性もある。
しかし、高市内閣の高い支持率はいつまで持つかわからない。「勝てる」と判断したときになる。

高市政権にとっての箱根駅伝はまだ往路序盤。山あり谷あり、難所も控えている。まずは無事に5区、天下の険を登りきることができるかが一番のハイライトとなる。
箱根駅伝を制するためには「速さより強さ」。そして「戦術、気力、体力」の3つの要素が最も重要だと文化放送箱根駅伝復路総合実況の寺島啓太アナウンサーは指摘する。

やる気は人一倍ある高市総理。しかし、睡眠時間を削って「働いて、働いて、働いて、働いて、働いて」の高市総理。健康面が不安要素となるのではないだろうか。
もう一つの懸念は、箱根駅伝で欠かせないチーム力。一人でなんでも抱え込む癖がある高市総理が疲れたときに給水や仲間からのアドバイス、励ましの声をかける仲間がどれくらいいるのかという点だ。
昨年末の大納会で、内閣の働きぶりについて「走って、走って、走って、走って、走りぬいて勝利を勝ち取る」と述べた高市総理。2026年はどのような戦略で、この先待ち受ける数々の難所を乗り越えていくのか、その走り方次第で政局の行方が左右されることになりそうだ。

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