「いまの若者は思慮深い」コロナ禍を経た新成人たちの強さ
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、1月12日の放送に政治ジャーナリストの角谷浩一が出演した。「成人の日によせて」というテーマで、いまの新成人について語った。
角谷浩一「僕たち(世代)が感じる成人席と、いまの18歳、二十歳の人の感覚って全然違うと思うんですよ。私は少なくとも第3成人(60歳)を過ぎている。いまの若い人たちは本当に思慮深い。わかったようなことを言う人もいるかもしれないけど、慎重。やはりコロナ(禍)を経ているから」
長野智子「ああ。そうか」
角谷「学校に行けない、友だちにも会えない。場合によっては入院中のおじいちゃんやおばあちゃんにも会えないと。社会がこういうことになって、すべてが止まってしまう。という経験を若いうちにしている。これをどう受け止めるか。何かで被災した、という人が地域的にいらっしゃる。でもそれだけではなく世界中で物事が止まって、コミュニケーションがとれなくなる。家で仕事する、勉強する。またはネットで授業を受ける」
長野「はい」
角谷「そういったことが当たり前の社会になった、ということを経験している。何かあったら、いままでどおりにいかないな、ということに気づいているんですね。僕たちならそういったことは乗り越えよう、と呑気な感じで生きてきたけど」
長野「二十歳のころには考えもしなかった」
角谷「彼らはそういった経験をしながら社会に出ようとしている。僕なんかより全然、思慮深い。爺さんが説教ぶるつもりはない。きょう成人の日を迎える人は109万人。(統計開始から)いままでで2番目に少ない人数なんですね。1980年には160万人、成人を迎えた人がいる。こんなに減ったのか、と。数字で少子化を感じるじゃないですか」
長野「毎年のように少なくなっていますものね」
角谷「彼ら、彼女らは自分たちで急に社会が止まってしまうかもしれない、この仕事がAIにとってかわられるかもしれない、ということを目の当たりにしている。第2プラン、第3プランなどが絶えず頭の中にあって社会に臨んでいく、挑んでいく。という人たちだと思うと頭が下がる。18歳は携帯電話の契約ができます、クレジットカードも持てます、部屋を借りられます、ローンの締結などもできます。(ほかにも挙げて)だいたいのことは18歳から社会人として認めてもらえるんですね」
長野「はい」
角谷「そういう意味でも、僕たち18歳のころに何を目指したか。バイクの免許がとれるだろうか、そんなところだった」
長野「そのころはスマホもパソコンもない。情報がなさすぎて怖いもの知らずでしたね。いまは慎重になっているというか」
角谷「僕らは知識がないときに本を読んだけど、いまは自分に合っているか、正しいかどうか、すぐ調べられる。鵜呑みにしてしまう情報もあるだろうし、ネットをすべてと感じる人もいるかもしれない。そこは第2成人、第3成人を過ぎた私たちに一日の長がある。『妄信しないほうがいい』みたいなことは言えるかもしれない。でもやはり新しいことに飛びつく、というのは若者の特権だと思う」
長野「そうですね」
角谷「僕らもいっぱい失敗して、へこたれることもあった。でも彼らは社会が変化する、ということを目の当たりにした。へこたれるよりもプランB、プランCを絶えず考えている。説明したとおり、僕らよりずっと思慮深い」
「長野智子アップデート」は毎週月曜午後3時~5時、火曜~金曜午後3時~5時35分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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