南鳥島沖でレアアース泥回収 日本の技術力と積極財政の必要性
2月3日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、南鳥島沖でのレアアース泥引き揚げ成功と産業化の可能性について意見を交わした。

資源開発のための政府の予算措置が重要になってくる
内閣府と海洋研究開発機構(JAMSTEC)は2月2日、小笠原諸島・南鳥島沖の水深約6000メートルの海底からレアアース(希土類)を含むとされる泥の引き揚げに成功したと発表した。泥を引き揚げた地球深部探査船「ちきゅう」は2月15日に清水港(静岡市)に戻る予定で、帰港後に泥の成分を分析する。2028年度以降に見据える産業化へ向けて、採算性の検証や精製技術の開発に役立てる。
探査船から「揚泥管」という長さ約10メートルのパイプ約600本をつなぎ、水深約6000メートルの海底に下ろした。海底に採鉱機を設置し、泥と海水を混ぜた後、揚泥管を通して回収した。1月30日から回収作業を実施し、2月1日未明に最初のレアアース泥の引き揚げた。
レアアースは世界の生産量の7割を中国が占める。日本も2024年時点で63%を中国から調達しており、南鳥島沖で採掘できれば、経済安全保障上の利点が大きい。
「“どのくらい入っているのか”と“産業化できるのか”、この辺りですかね?」(寺島アナ)
「そうですね。映像を見たんですけど、透明なガラス瓶のなかにレアアース泥を入れて、素朴に手作業でやっていました。でも一方ですごいハイテクで6kmくらいの長さの管で泥をすくい上げているわけですからね」(田中氏)
「10mを繋いでね」(寺島アナ)
「技術力がすごいですよね。ああいうの見ると僕なんか“日本すげー”って思っちゃう」(田中氏)
「思いますよね」(寺島アナ)
「しかも人類に多大な恩恵をもたらす資源開発に日本が貢献できる、と。“感動”みたいなオリンピック的な感じでね」(田中氏)
「そうですよね」(寺島アナ)
「でも真面目な話、国際的な協調も必要ですよね。レアアースの安定的な供給をするためには、同盟国と一緒に国際的な最低価格で支える。それと同時に、中国のレアアースの価格って非常に低いですから。それとの価格競争から守ることが必要ですよね。そうしないと市場が育ちませんから。そして国内的には、もし国際協調ができないときには、国内産業を育てるために税制など優遇措置をするなどして日本のレアアース市場を国内で作っていくのが重要だと思います」(田中氏)
「今後は掘削と精製技術の確立、今回は採ることができましたけど、もっとパワーアップしていかなければならないですよね。一度に大量に採れた方が良いわけですから」(寺島アナ)
「この間の補正予算にも、高市政権は資源開発のためのお金とかを計上していましたし、これからも毎年最低でも1兆円。レアアースも入りますが、資源開発のための政府の予算措置が重要になってくる。そのための積極財政が今後求められると思います」(田中氏)
「海底から採れる良いところは、陸上の鉱石とは違って放射物質、ヒ素などの有害物質をほとんど含んでいないとされています。“海底の泥に含まれるレアアースを精製した例がほどんどない”というところをクリアしていけば良いってことですよね」(寺島アナ)
「映像で見たら手作業でやってましたからね」(田中氏)
「そうそう。だから“危険じゃない”ってことですよね」(寺島アナ)
「それを明らかにしている、非常に貴重な映像を見せてもらったと思っています」(田中氏)
〈出典〉
南鳥島沖レアアース泥、技術・採算性検証 内閣府が引き揚げ成功発表 | 日本経済新聞(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG226XD0S6A120C2000000/)
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