【2月9日】今月のシネマログ
上地 上地由真のワンダーユーマン!今週もよろしくお願いします。
今日は月に一度の映画をフューチャーする回、題して「今月のシネマログ」。
映画ソムリエの「さゆみん」こと東紗友美さん、そして映画評論家の荒木久文さんとお届けしていきたいと思います。
荒木 はい、こんばんは。よろしくお願いいたします。
今日は、ちょっと私が最近観て、面白いなと思った映画をひとつだけ短めにご紹介します。『時のおと』という現在公開中の作品ですけど、片山亨監督という福井県鯖江市出身の監督ということで。このタイトルの『時のおと』っていう映画のテーマなんですが、「音があるから、その街は街である」というちょっと哲学的な考えですけど、この考えに基づいて作られたんですって。
東 音が主人公の?
荒木 うん。それで福井県の5つの街で1年間かけて撮影された劇映画なんですけど、内容はいくつかのエピソードが・・・、例えば演劇部員として最後の夏を迎える女子高校生とか、移住してきた農業に打ち込む男性とか、オムニバス形式なんですけど、
実際にその街に暮らす人が多数出演していて、そこに描かれた生活の音、これが、上手く表現されていますね。まあ例えば方言なんかもね、生活の音です。
東 ああ、そうか。
上地 そうですよね。
荒木 そう。この映画、そこの街にしかない音を上手く入れ込んでいるんですよね。
我々ラジオは音が100パーセントですけど(笑)
東 たしかに、そうか!
荒木 映画はもうほとんど視覚が80パーセント以上といってもいいんですけど、この映画、とっても音を大切にして意識している。それに裏打ちされて映像がとても綺麗という・・着眼点がとても面白いので、時間があったら見てください。今、ポレポレ東中野にて現在公開中です。
上地 映画館でぜひ観てほしいですね。
荒木 『時のおと』という作品でした。
上地 今日は月に一度の映画をフューチャーする回、題して「今月のシネマログ」。2月公開の映画の中から、私、上地由真とさゆみんが、「これは観てほしい!」と思った注目作をピックアップしました。まずは映画ソムリエの東紗友美さんのおすすめ作品です。
東 はい。私がご紹介するのは、2月27日から公開される『レンタル・ファミリー』という映画です。こんなお話です。
主人公はフィリップという外国人男性。彼はかつて歯磨き粉のCMに出演したことをきっかけに一躍人気俳優になるんですけれども、今は東京で暮らしながら細々と俳優の仕事を続けています。薄暗いマンションの一室で仕事終わりにひとりで晩酌をするのが彼のささやかな楽しみです。なんだろうな、どこか満たされない、そんな時間を過ごす中、それでも日々は淡々と過ぎていくんですけど・・・。
そんな彼のもとに届いたのが「レンタル・ファミリー」という会社を経営する多田からの1本の連絡でした。その仕事というのは、顧客の要望に合わせて、時にはお父さんだったり、夫だったり、息子だったり、誰かの家族の役割を演じることを求められています。
血のつながりはないんですが、決められた時間の中で家族としてふるまったり、相手に寄り添ったりする仕事で、まあちょっとグレーっちゃグレーなのかもしれないんですけど・・、フィリップは戸惑いながらもその仕事を引き受けていきます・・・というお話です。
この設定だけ聞きますと、どこかちょっと奇妙だったり、おかしなお話なんじゃないかな、って感じる人もいるかもしれませんが、この映画はそういったレンタルファミリー、レンタルを面白おかしく消費したりですとか、善悪で断じたりするようなタイプの映画じゃないんです。
むしろ、そういうことをしなければならなくなってしまった、そこに集まってしまった人たちの孤独とかをとても静かにものすごく丁寧に見つめています。私たちもそうだと思うんですけど、どんなに幸せそうに見える人でも、誰もが孤独を抱えながら生きています。
その描写に私はものすごく共感しましたし、本当に涙が出ました。一時的なつながりだからこそ、必要としている人がいる。まあ、そこに正解も不正解もないな、と思いましたし。
大切なのって、それが本物の家族とか、そうだったかということじゃなくて、人と人の間に心のふれあいがあったかどうかなのかなあ、っていうふうにまで、ものすごく内省させてくれるような作品でした。
で、もうひとついいですか?主演がオスカー俳優のブレンダン・フレイザーなのが、もう・・・「あっ、ブレンダン・フレイザー、この映画に出てくれるんだ?!」って思って感動しちゃったんですけど。この人を主人公の外国人の男性においたことがすごくって、だから日本文化を異文化として消費するのではなくて、そこに流れる人々の感情とか距離感みたいなのを丁寧に掬い取っている点で、まあ日本人だからこそ気づかない日本人の当たり前を外国人の違和感とか戸惑いを含めて映し出すことで、日本という社会の輪郭が浮かび上がってくるような映画になっているので、また外国の方が観るのと我々日本人が観るのと、また違う感受性になるようなハリウッド映画なんじゃないかなって思って。今年本当にいちおしの映画なんですけど。荒木さん、ご覧になっていますよね?
荒木 はい。由真さん、まだ観ていない?
上地 まだ観てないです。
荒木 じゃあ、ネタバレないように(笑)
上地 はい。
荒木 あのね、外国人が撮った日本が舞台の映画って、ソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』とか、それから最近ではヴィム・ヴェンダースがありますよね、『PERFECT DAYS』。これらともちょっと印象違うんですよ。
なぜかっていうと、この作品、日本人の監督・HIKARIさんというんですけど、大阪出身のちょっとおばさんっぽい人なんですけどね、はい。ハリウッドを拠点に活躍する日本人監督ですけど、まあ日本ではまだ 新人さん扱いなのかな?
東 うん、日本の作品だとわりとね。
荒木 そうですね。『37セカンズ』なんていう作品が彼女のものなんですけど。
この人が撮ったので、まあ我々が見慣れた日本の風景なんですよ。だけどふつうの日本人監督が撮っているのとは、ちょっと違うんだよね。なんかこう、スクリーンからバターの香りとか、お醬油ではなくて入ってきそうな。見慣れている風景なのに、ちょっと異国風。
東 わかる!全部、日本の景色なんだよ。でもなんか違う。
荒木 不思議な感触ですよね、そういう意味では・・・。だから、そこに監督の個性がとても出ているってことですよね。そういう意味ではストーリーまであんまり言わないけれど、非常に心温まる、じんわり染み込む、そういう意味でとてもいい作品でしたよね。
東 はい。もうね、観終わった後、迷わず行く場所があります。それは神社です。
上地 う~ん、神社?
東 そういう映画なんですよ。
荒木 でね、まあ本当にさっき言ったブレンダン・フレイザーが素晴らしい。
なんて言うのかな、圧倒的な善人オーラっていうのかな、とても彼の個性が出ている映画だし、この彼の位置がですね、日本に完全に同化しているのではなく、アメリカ人ではなく、ちょっと完璧な演技、ちょっと同化していないアメリカ人みたいな演技が素晴らしい。さすがオスカー俳優だな、と。
東 そうなんですよね~。なんかブレンダン・フレイザー自身のキャリアも全然結構完璧な人じゃなかったじゃないですか。90年代に『ハムナプトラ』っていうシリーズで、結構、大ブレイクしたんですけど、怪我とか心の不調がその後彼にあって、俳優として自信喪失していて、一時どうなるんだろう、って。表舞台から結構な期間、遠ざかっていたイメージがあるんですけど。ダーレン・アロノフスキー監督の『ザ・ホエール』っていう作品で、2000年代ですよね?
荒木 2020年かな?
東 それぐらい。で、アカデミー賞主演男優賞を獲って、再びスポットライトが当たってきている俳優さんで、そんな彼を主人公に迎えて、日本を見直していくという話なので。
荒木 はい、いい作品で。ただね、日本人がやたらね、英語が上手かったりするシーンが(笑)
東 あははは!
荒木 これはね、リアリティな問題を言っちゃうと、ちょっと困っちゃうんですけど、これはあくまで外国人に見せる映画として作られているということですから、そのあたりはやっぱりちょっと差し引かないと、くそリアリズムってよく言うんですけど、そこを求めちゃうとおかしくなってしまう。そこを差し引いて観るといいかもね。
東 試写室で日本人は、私が行った時はみんな泣いていて、仲良しのライターさんもいて「やばかったね!」って言って泣いていたんですけど。どうやらアメリカでは、爆笑が多かったらしくて。
上地 そこも違うんですね、反応が。
荒木 指切りげんまん、なんていうのを英語に訳すとすごいことになってるんで・・・。
東 ああ、たしかに!噓ついたら針千本飲ます、とか鬼の話ですもんね(笑)
荒木 あれ、笑うらしいですよ。そういう笑いの違いもちょっと可笑しいよね、はい。
東 うんうん。いや~、本当にぜひ観てほしい作品です。
私、東紗友美が紹介したのは2月27日から公開の『レンタル・ファミリー』でした。

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上地 続いては、私、上地由真のおすすめ作品です。私がご紹介するのは2月6日から公開されている『ほどなく、お別れです』という映画です。なんと本日は、この映画の脚本を手掛けられた本田隆朗さんにお越しいただきました。
本田 脚本家の本田隆朗です。よろしくお願いいたします。
上地 本田さん、よろしくお願いいたします。
まずは私から本田さんのプロフィールを紹介したいと思います。
本田さんは2008年 多くの脚本家、作家を送り出してきたシナリオ・センター東京校に入所し、本格的に脚本を学びます。その後、シナリオコンクールで受賞を重ね2015年、メーテレの連続ドラマ「ミステリなふたり」で脚本家としてデビューされます。
そして2017年にはHulu版連続ドラマ「視覚探偵日暮旅人」で全話の脚本を担当されました。本田さんは人の見栄や欲求といった感情を軸にした作品が持ち味で、推理ものでも評価が高く、ジャンルを超えて活躍されている脚本家さんです。これまでシネマログでは、監督さんだったりとか、役者さんにお越しいただくことはあったのですが、脚本家さんは初めてです。だから今回すごく楽しみ!
東 ね~!どんなお話聞けるのかな、とワクワクしております。
本田 すごく光栄です。ありがとうございます。
上地 お仕事についてもお話をお聞きできればと思います。
本田 はい、よろしくお願いします。
東 そもそも映画における脚本、脚本家とは、簡単に説明していただいてもよろしいでしょうか。
本田 そうですね、よく小説家と何が違うの?という聞かれた方をするんですけど、やっぱり脚本ってそれ自体が作品じゃなくって、いろんな方が関わるものなので、やっぱり最初の骨組みみたいな、誰が見てもわかりやすい指針となるものを書くのが脚本ですね。
映画の台本とかそういう感じで、結構シンプルに書いてある文体が多いですね。
東 やっていて難しい部分ってどんなところですか?
本田 そうですね、すごい興味深いことと隣り合わせなんですけど、やっぱりその自分が伝えたい映像、自分がイメージしている映像をシンプルに書き起こすっていうことが、自分の想像をはるかに超えてくることもあるので、そこがまた面白さでもありますね。
荒木 どんな勉強をなさるんですか?元々は役者さん志望なの?
本田 あっ、違います(笑)
荒木 俳優コースにまずいらっしゃって、そこを中退されてから脚本の勉強をなさっているんですよね?
本田 俳優コースっていう名目なんですけど、厳密には舞台製作を学べる学校で、元々裏方志望だったんですけど、でもやっぱり人数が少なかったので、出役もたまにやらなきゃいけないとか、すごくストレスになってしまって、僕の場合は(笑)で、
もう裏に徹しようという感じで、あらためて脚本の勉強をし始めた、という感じですかね。
荒木 もちろん座学というかね、基本的な脚本の構成とかあるでしょうけども、他にいつも注意して勉強しなきゃいけないっていうことはどういうことですか、脚本家として。
本田 そうですね、僕、そのシナリオセンターっていう脚本の学校に通っていたんですけど、その時に感情を書けるようにしなさい、っていう勉強を・・・人の感情の機微とか、ドラマとは何か?っていろんな本で定義づけされているんですけど、シナリオセンターは人の心を書く、っていう。それを表現できる、表現する練習をたくさんしていきましたね。
荒木 心を書くためにはいろんな経験をしなきゃいけない
本田 そうですね(笑)たしかに。
東 心を書くって、嬉しそう、楽しそう、ってそういうことじゃなく?
本田 そうですね。カリキュラムもあって、シナリオセンターで。最初は「ハンカチ」とか、「マッチ棒」とか小道具を使った簡単なものから、後半になると「裏切りの一瞬」とか「憎しみの一瞬」みたいな、ちょっと難易度が高くなる課題になってきて、それをしながらどんどん表現を磨いていく、みたいな感じです。
東 ハンカチの感情ってことですか?
本田 ハンカチは、そのハンカチを使ったシナリオの作り方。小道具の使い方、ってそこから徐々に始めて、最終的に感情を書くところまで繋げていくみたいな・・・。
結構カリキュラムがしっかりしている学校で。それを夢中でやりながら学んでいった感じでしたね。
荒木 自分で学ばなきゃいけないこともあるでしょ?だから例えば友達の恋愛のこととか、ファミレスで隣の人の話を聞いたりとか、そういう勉強もあるんじゃないですかね?
本田 ああ、僕は特にドラマとか映画を観てインスピレーションとかというよりは、周りの人の話を聞いて、職場の不満とか(笑)それぞれ親子関係も人それぞれ、あと恋愛経験もそうですし、そういうみんなが経験したことを聞いて、なんか面白いなって思うことが多かったですね。
上地 相談にのっていたわけですからね。
本田 ああ、そうかもしれないですね(笑)
東 じゃあ、生きていること全部、ドラマですね。
全員 (笑)
本田 それぞれみんな、なんか楽しい経験をされていて。
上地 そんな本田隆朗さんが脚本を手がけられた、今回の映画『ほどなく、お別れです』のあらすじを紹介したいと思います。
舞台は東京下町の「坂東会館」という小さな葬儀場です。ここで働く葬儀スタッフの葬祭プランナーたちが、遺族と故人の思いに寄り添いながら、最高のお見送りを模索していくというヒューマンドラマです。
主人公は、浜辺美波さんが演じる美空。彼女は亡くなった人の声を聞き、その姿を見ることができるという、特殊な力を持っていました。そんな美空の秘密の能力に気づいたのが、目黒蓮さん演じる葬祭プランナーの漆原。
ある時、美空の力を目の当たりにした漆原は、その能力をこの職場で生かすべきだ、と美空を葬儀プランナーへ誘って、彼女は「坂東会館」で働くことになります。美空は漆原と共に様々な家族の葬儀に立ち会う中で、誰よりも真摯に遺族と故人に向き合う彼の姿に、尊敬の気持ちを抱くようになっていきます。そんな中、完璧に見えていた漆原にも、実は心を揺さぶられる過去があったことを知った美空。さらに美空自身にも、その不思議な力や家族との別れに向き合う時が訪れます・・・。
誰もが経験する大切な人との別れを受け止め、今を大切に生きたくなる、そんな感動作が現在公開中の『ほどなく、お別れです』という作品です。
荒木さんとさゆみんも観られたということで、どうでしたか?
東 いや、本当にね、たくさん涙を流しましたね。あの~、なんだろうな・・・
いくつかのエピソードが出てくると思うんですけど、私は、あるお子さんが出てくるエピソード、もう涙なしに観られなかったんですけど。そのあるエピソードの中で、死者を弔うという行為の中に、そのちゃんと生きていた日常の断片を刻み込んでいるようなお葬式になっているように感じて、ああいう細かい描写のひとつひとつが、この映画って「死」と「生」、現実と地続きになっているのが「死」なんだなって思わせてくれるような描写がいっぱいあってグッときました。
主人公、浜辺美波さん演じる美空の成長物語になっているから、本当に素晴らしいなって思いましたし。ああいう場所で人と向き合って、別れと向き合いながら、彼女が大げさではなく、本当に少しずつ変わっていく。説明し過ぎないのに、確実に変化していく様子が素晴らしくて、もうグッときましたし、最高のタイトルと最高の「ほどなく、お別れです」何度も私も言いたくなりました(笑)本当にね、タイトルと間の映画でもあるなと思って。素晴らしかったです。
本田 嬉しいです。
荒木 そうですね。お葬式をテーマにした映画とか、死者との交流みたいなものはたくさんあるんですけども、不自然じゃなく、本当に上手でした。説明的なことがあまりなくて、演技で状況を説明されるという、そこの部分が特に素晴らしかったと思います。原作から脚本に直した時に、特に注意していた部分はどういうことですか?
本田 そうですね。原作が持っている、なんていうんですかね・・・ささやかさではないんですけど、どうしても脚本の勉強をしていると、主役を動かそうとか、主役を活躍させようっていう意識になってしまうんですけど、やっぱり、こと葬儀においては、主役は故人と遺族なので、なんかそこに行き過ぎた行動とかはないようにする、とか。
映画化する時も、そのニュアンスとかスタンスは維持しよう、ってずっと言葉尻とかも優しく伝わるようにと、やっていましたね。
上地 浜辺美波さんも、インタビューで、「脚本が本当に素晴らしくてずっと涙を流した」とおっしゃっていましたよね。
本田 はい、ありがたかったですね。
東 なんかお葬式って、こんなにあったかいものなんだなって、自分の中のイメージが少しこの映画で変わりましたし、本当に悲しみだけとして終わらない時間に描かれていることが印象に残りました。
荒木 今回、監督とはどんなことがやり取りのポイントになりました?
本田 監督と合流したのは結構後半で、前半から東宝の稲垣プロデューサーと、あと博報堂の春名プロデューサーと、あと脚本家の先輩・岡田さんと4人で最初の段階では作っていたんですけど、その時もやっぱり原作の中に素晴らしいエピソードがたくさんあるのでどこをピックアップするのか、とか。あと先ほどおっしゃっていただいた成長に合わせて、どれを順番に並べるのか、とか。そういう細かいところを何度も話し合いながら、変えながら、という形でどんどん作っていきましたね。
上地 現場には立ち会われたりしたんですか?
本田 あ、今回は現場には行っていなくて。三木監督っていう素晴らしい監督に撮っていただけるという話だったので、そこはもう信頼してお任せして、撮っている中でまた変えたいところもあれば、もう三木監督の判断に委ねて作っていただければな、と思って。
上地 脚本家になって本当に良かったな、って思うことは?
本田 あの、皆さんにもいただいたように、感想を結構いただいて、それぞれ生きてきた人生によって感想がまた異なる。誰に心を委ねたのか、さっきお子さんの話も出していただいたけど、また違う方に寄り添う人もいて、そういう感想をたくさんいただけるとやって良かったなと思いますね。
上地 役者さんの演技で、「これはこうきたか!」とか、想像を超えてくる瞬間はありましたか?
本田 たくさんありましたね。あと大々的に台本上「・・・」になっているところが多いんですよ。あんまりセリフで表現しないで、スタンスとしては何も言わないだろう、っていうところで、表現を委ねているところがたくさんあったので、本当に心の細部の機微まで表現してくださって。セリフがないところのそれぞれの表情とかも注目していただけたら本当に嬉しいですね。
荒木 期待通りのような?
本田 期待以上でした。本当にありがたかったです。
荒木 脚本家としてね、大きな映画はこれが初めて?
本田 はい、そうですね。
荒木 脚本家っていう立場、まあ監督が脚本を書いたりしますもんね。ただ脚本家が監督になる場合もないことはない。どうですか、監督もやってみたり、とか(笑)
本田 そうですね~(笑)でも今のところは、ですけど、なんか自分の描いた画を作る楽しさはもちろんあると思うんですけど、第三者が入って、全然想像がつかなかった画になる、っていうのもすごく楽しくって。今回、映画を観て、自分の視点にはない角度だったりとか。というところがたくさんあって、すごくやっぱり相乗効果でみんなで作っているなという楽しさがあったので。チームっていう楽しさもやっぱり脚本家としてはあるな、っていうのが魅力ですね。
荒木 なるほどね。
東 今後はどんな作品に挑戦したいですか?
本田 そうですね。こういうヒューマンも、まだ僕、そんなに数をやっていないので、やっぱそこを追求していきたいな、っていうのもあるんですけど元々始めたきっかけが、結構コメディとかラブコメもチャレンジしたいって思っていたので、まだそこまで開拓していないので、どんどん裾野を広げていけたらなあって思っています。
上地 これからも楽しみにしています。
本田 はい、ありがとうございます。
上地 最後に本田さんから、リスナーの皆さまにメッセージをお願いできますか?
本田 はい。現在公開している『ほどなく、お別れです』なんですけど、「死」や「別れ」をテーマにしているんですけど、たぶん観終わった後は、心があったかくなるような作品だと思うので、ぜひ劇場まで足を運んでいただけたらと思います。よろしくお願いします。
上地 私、上地由真がご紹介したのは公開中の映画『ほどなく、お別れです』でした。ぜひ皆さん、映画館に足を運んでください。脚本家の本田隆朗さん、本日はありがとうございました。

(C)2026「ほどなく、お別れです」製作委員会
本田 ありがとうございました。
荒木・東 ありがとうございました。
この記事の番組情報
上地由真のワンダーユーマン
月 21:30~22:00
上地由真がメインパーソナリティを務め、アシスタントとして、山田みきとしアナウンサーが進行役を務めます。 番組では毎週テーマを設け、“由真的”テイストで進行。音…
