イギリスで王族が逮捕。エプスタイン事件から広がる波紋
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、2月25日の放送に毎日新聞論説委員でノンフィクション作家の小倉孝保が出演。イギリスで大きく動き始め、アメリカでも大きく報道されているというエプスタイン事件について解説した。
長野智子「(エプスタイン事件を受けて)イギリスだけでなくヨーロッパの経済界で辞職騒ぎになっていると聞きます」
小倉孝保「ヨーロッパもそうだし、アメリカのメディアがもう、こればっかりです。しかも王室のことですからね。ものすごく複雑な事件なので簡単に前提だけ言うと、ジェフリー・エプスタイン氏というニューヨーク生まれでアメリカに住んでいるユダヤ系の人がいたんです。ブルックリンのコニー・アイランドという労働者の多い街の出身で。数学教師をしたときに、教え子が大手投資会社に入ったと」
長野「はい」
小倉「その関係でこのエプスタイン氏も投資会社に入って、巨万の富を築いていく。なぜ突然、極端に大きなお金をつくったのかは謎で。ねずみ講をしたんじゃないか、セレブとの付き合いが好きだったから、声をかけては一緒に写真を撮って『こういう人間を連れてこられるよ』ということでお金を集めていたんじゃないか、など。でもエプスタイン、彼は少女を売春した、ということで逮捕されて有罪判決を受けている」
長野「はい」
小倉「13ヶ月で出てきているけど、2019年に同じような容疑で逮捕されて。拘置所の中で自殺するんです。そのあと、なぜ彼がそうなるんだ、と。多くの人たちと付き合っていたから、セレブが自分たちのことがバレると困るから殺したんじゃないか、という話が広がって。トランプ大統領は2期目の選挙のときに『当選したらこれを全部、明らかにする』と。でも当選したら、あの問題はもう終わりだ、みたいな。トランプさんに批判が集まった」
長野「はい」
小倉「トランプさんは『わかったよ』と。彼の裁判資料をすべて公開しろ、と言って大統領令に署名したんです。それでいろいろな人の名前が出てきている。エプスタインさんは一緒に写真を撮ったりメールを送ったりしている。メールのやりとりも公開されている」
長野「黒塗りも多いんですよね」
小倉「だからメディアが分析している。イギリスのアンドルー(元)王子、日本人はよくわからないかもしれない。でも僕の感覚だと、亡くなったエリザベス女王のいちばん愛した子供です。女王の子供は4人いて、いまの国王のチャールズさん、長女のアンさん、次男アンドルー、弟にエドワードさん。出来の悪い子ほどかわいいのかもしれないけど、女王が溺愛していたんです。この人は離婚したり、売春の疑惑があったり」
長野「はい」
小倉「今回のエプスタイン文書では、やりとりしているメールなどが大量に出た。19日に身柄拘束、逮捕に乗り出した。偶然だけど誕生日で。今回の容疑は未成年者の性的虐待などとは関係なく、国の機密情報をエプスタインに流したのでは、という疑惑が持たれている」
長野「17歳の少女に性的虐待して称号を剝奪された、と。王族が珍しいことですか?」
小倉「王族の逮捕自体が珍しいんですよ。恐らく言われているのは1645年に、国王・チャールズ1世がクロムウェルの革命のときに、逮捕というか殺されてしまったとき以来だということ。でもイギリス王室自体はスキャンダルまみれなんです。いまの国王もダイアナさんとの不倫関係があって」
長野「ドラマになっていましたね」
小倉「様々なスキャンダルの中でアンドルーさんは、ほぼ確実に名前の挙がる人です」
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