家賃が値上げしそうなときの交渉術

家賃が値上げしそうなときの交渉術

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、3月4日の放送に経済評論家の佐藤治彦が出演した。住宅の賃料アップが叫ばれる中、家賃の値上げに直面した際の対策を語った。

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「全国賃貸住宅新聞が独自に行なった調査によると、今年は去年から続く賃料アップの動きが加速していると。東京、東海エリアの仲介会社は半数以上が、いわゆる成約賃料が上昇した、と回答しています。地域差はあるということです」

長野智子「現状で平均、どれぐらい上がっているんですか?」

佐藤治彦「物件によって全然、違うので一概には言えません。数字だけ見るとほとんど変わっていないんです。政府が出している数字によると、去年12月に上がったな、といっても0.7%しか上がっていない、という言い方なんですね。でも実際はたとえば東京都の住宅政策本部が公表した資料によると、賃貸住宅の家賃値上げに関する消費者相談が1年で倍増している、というんです」

長野「そのズレはどこから来ているんですか?」

佐藤「新規に入るときの値段と、入っている人が更新などで値上げする場合とでは意味合いが違ってくるんです。入るときは実際、住宅経営をされるとき、物価水準や諸々を考えて、最近は強めに出すことが多い。それによって上がっている部分が大きいと思う。でも東京都などに相談されている方はそういう新規の契約ではなく、入っていたら値上げになります、と言われている」

長野「更新のとき?」

佐藤「おっしゃるとおり。中にはオーナーがチェンジして一気に3割、5割上がる、ということも問題になっているんです」

長野「それはしんどい。そんなにすぐに(いまの物件を)出られないですからね」

佐藤「入っていらっしゃる、つまり賃貸住宅に住んでいる方が、自らの権利に対して、知らないことが多すぎるのでは、と思うんです。家賃の値上げの請求は、やりすぎではないか。行動を起こしたほうがいい場合もあるんだよ、と知ってもらいたいなと」

長野「どこまで言っていいのかな、というのもあります」

佐藤「家賃って貸す側と借りる側が合意して決まるわけでしょう。一方的に値上げします、と言ってできるものではないんです。契約書を見ていただきたいんですが、更新時に値上げをします、という特約が入っている場合には、されてしまうのも仕方ない部分はある。でも特約にない場合は交渉になるんだ、ということを忘れないでいただきたいんです」

長野「契約書を確認したほうがいい」

佐藤「私なんかはUR、昔の住宅公団で、しっかりした賃貸契約なんですよ。それを読むと、値上げもあり得るけれど、消費者物価指数に基づいて、みたいな考え方が含まれているわけです。このごろ問題になっている、オーナーが変わって一気に5割上げる、2倍になる、というのは『仕方ない』とすぐに受け入れていいものではない。受け入れる必要があるか、といったら、私はないと思います」

長野「交渉して『居座るのか』と言われてしまうときもあるでしょう」

佐藤「私は法律家ではないけど、一般的にこう言われます。もともと約束していた家賃は払ってください。値上げするからといって1円も払わない、というのはお金を払っていないから追い出される、となりますけど。約束したお金は入れつつ、値上げ分については交渉だ、となると、交渉がまとまるまで、もしくは裁判所などで『この値段にしなさい』というのが出るまでは、両者が合意して初めて賃料って変えていくことができる、と」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜午後3時~5時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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