「どうも順番がおかしい」シェルター設置の疑問点
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、4月6日の放送に政治ジャーナリストの角谷浩一が出演。3月31日の閣議で基本方針が決まった、シェルターの設置について解説した。
長野智子「シェルターに関する政府の基本方針がまとまった、ということですね。いつの間にこうなってきたんですか?」
角谷浩一「最近の政府の文言にはだいたい、枕詞として『武力攻撃事態等における国民保護で我が国に対する外部からの武力攻撃がありそうだ』みたいなことが書かれている。それについての中身は政府から説明がない。昨今の周辺の安全保障の環境の厳しさに鑑み、って。何を指しているのかわからない、というと『回答は差し控えたい』」
長野「はい」
角谷「武力攻撃ということは、ミサイルみたいなものが飛んでくるかもしれないから、シェルターをつくりましょう、と。それも市町村単位で。国民の中間人口というか、そこに住んでいる人は100%入(はい)れるようにする、と。内閣府、消防庁、経産省、国土省、国土交通省、防衛相、とそうそうたる名を連ねて『シェルターやるぞ』と言うわけです。だけどよく読むと『危機管理投資』という言葉が出てくる。なかなか聞かない言葉ですけど」
長野「選挙のときに高市さんが言っていた」
角谷「そのとおり。自民党が選挙のとき公約に掲げていた。危機管理投資とは何かと思うと、シェルター商売ではないでしょうか。いまできあがっているシェルターもほとんどが地上のものです。都市部ならともかく、地下がないところはたくさんある」
長野「はい」
角谷「そこに上物(うわもの)をつくる。古くは東日本大震災のあとの耐震補強でまずひと予算つくったでしょう。そのあと二階さんがやった、国土強靭化計画というのがあって。古くなったインフラ、トンネルや橋、下水道などをちゃんと整備して取り換えよう、というプランだった。でもそういうのがあまりにも地味で、政治家が予算をつけてもあまりありがたみを感じられない。途中から高機能道路といって、新しい道路、高速道路をつくろう、と。古いインフラ整備をしないわけではないけど、地味に作業が進むようになった」
長野「はい」
角谷「今度は危機管理投資と。国土強靭化計画から新しい名に変わったのかな、と疑ってしまいます」
長野「自然災害発生時も一緒に使えますよ、みたいな」
角谷「内閣で鳴り物入りだった防災庁が主導すればいいでのはないか、と思う。それなのに急に『武力攻撃を想定して』って。今回の、静岡と熊本に長距離ミサイルの配備が決まりました。小泉大臣はちょこちょこと進めようとして批判を浴びました。でも今回のアメリカ、イスラエルのイランとの戦争の中でもアメリカ軍がイスラエルの持っている基地に攻撃する、というのは当たり前の戦術になっている」
長野「うん」
角谷「そう考えれば日本中のミサイル基地、たとえば沖縄の島に設置されている基地、静岡、熊本などの長距離ミサイルの基地が最初に狙われるだろう、と。そもそもシェルターを設置しないほうが良かったのでは、と住民が言い出す可能性はないのかな、と思うんです。どうも順番がおかしくて。こういう事態にならないために外交がある。どんなことが起きても平和を守りたい、憲法で謳われているものをどうまとめるか、ということを出したい。そう思っているけど『先にシェルターがないとね』と。おかしな感じがするんですね」
「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時、文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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