アメリカとイスラエルの先制攻撃に「国際法違反」の声。そもそも国際法とは何か

アメリカとイスラエルの先制攻撃に「国際法違反」の声。そもそも国際法とは何か

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、4月8日の放送に毎日新聞論説委員でノンフィクション作家の小倉孝保が出演。アメリカとイスラエルによるイランへの先制攻撃が国際法違反だという声が上がる中、国際法とはそもそもなんなのか、という点を解説した。

小倉孝保「大きく『国際法』といっても2通りあって。1つは条約や協定、宣言できちんと規定されている法律。もう1つは慣習法といって、文字になっていないけど、当たり前だよ、という話。慣習法が条約になっている例もあるけれど、なっていないからといって国際法としない、ということでもない」

長野智子「はい」

小倉「(慣習法でない)もう1つは、もっとたくさんの国が『こういうものを守っていきましょう』というもので、署名してできる条約。そのうち1つ、いまもっとも代表的な条約が国連憲章なんですね。条約という名ではないけど、憲章という国際法です」

長野「はい」

小倉「そういう体系全体が国際法で。これを守らないと混乱が起きますよ、戦争が起きますよ、人々が不平等、不幸になりますよ、という人類の経験からつくられた。戦争を始めるときでも、これとこれはヤメましょう、戦争するならこういう手続きをしましょう、と規定している。それに従って世界を動かしていきましょう、と」

長野「条約になっていない慣習法でも戦争犯罪として起訴はできる?」

小倉「戦争犯罪の部分はもうほとんど条約になっています」

長野「そこは書かれている、と」

小倉「そう。おそらく慣習法で当たり前なのは、もっと人権に関わる問題などです。人を簡単に殺してはいけない、みたいな話。でも戦争に関しては19世紀末ごろから人類が、事細かに『これしちゃダメだよ』『捕虜をとったら、扱い方はこうしないといけない』など。そういう手続きは条約で、かなり細かいところまで決まっている」

長野「はい」

小倉「今回のアメリカとイスラエルによる攻撃が国際法に反しているのでは、と、アメリカの国際法の専門家100人以上が署名して、声を上げたんです。なぜかというと、まずトランプ大統領自身が『国際法なんか気にしないよ』と。いよいよイランを徹底的に潰す、と話したときも、記者からの質問にそう答えていますからね」

長野「国際法違反ではないか、と言われたら『アニマルたちだから国際法じゃない』と」

小倉「おかしいんですよ。アメリカとイスラエルのイラン攻撃が、脅威があってイランのほうが核を開発していたんだから、やるのが当然、条約に違反しないのでは、という意見があった。するとアメリカの学者たちが『明らかに国際法違反だ』と」

長野「はい」

小倉「声明を読むと、細かいところまで『この部分は条約違反』ということをしている。いちばん大きいのは2月28日のアメリカとイスラエルによる攻撃が国連憲章違反ということ。国連憲章というのは武力行使をしていい場合を2つしか与えていません。1つは自分たちが攻撃された場合。防衛のためにやり返す、というのは認めている。もう1つは国連安全保障理事会、要は安保理が『武力行使していいよ』と認めた場合です。今回は攻撃されていなかったし、安保理の承認がなかった。それどころか、かけてもいませんでしたから」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜午後3時~5時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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