7月27日放送分
先週に続いて前川先生の専門、血管外科領域の「下肢静脈瘤 その2」を紹介。
下肢静脈瘤の初期症状は「足の血管が浮き出る」「瘤が出来る」「むくむ」。
さらに静脈の血液が逆流して圧力がかかると、血管の水分だけではなく細胞も
しみだし、その中の赤血球には鉄が含まれているので「皮膚に色素沈着」
を引き起こします。さらに進むと皮膚に穴があく「皮膚潰瘍」になります。
潰瘍まで進行するのは稀ですが「あし」がつる、重い、だるい、疲れやすい、
痛い・・・不快な症状を感じたら専門医に診てもらうことをおすすめします。
初期の「下肢静脈瘤」は、簡単な治療で治すことができますと、前川先生。
ドクター前川のあしたの健康日記:2013年7月29日 10:28
7月20日放送分
子ども達も夏休みに入りました。オープニングは前川先生の幼少期のホタル狩り話。
そして、血管外科領域の疾患で「下肢静脈瘤」という病気を紹介します。
聞き馴れない病名ですが、なんと日本人の43%の人がかかると言われています。
これは「あし」の静脈に瘤ができる病気です。静脈には血液の逆流防止の弁が
ついていますが、この弁が壊れると血液が重力に従って逆流してしまいます。
逆流の圧力によって血管が太くなって「瘤」になったり、圧力がかかること
によって血管の中から水分がしみだしてきて「あし」全体がむくみます。女性に多いのが特徴で出産や加齢が原因となり、立ち仕事をしている男女に多いのも特徴です。
ドクター前川のあしたの健康日記:2013年7月21日 15:35
7月13日放送分
今回は、「血管外科」が専門の前川佳紀先生による「血管のはなし」。
「一番太い血管」は?心臓近くの「大動脈」「大静脈」で成人の場合3センチ。
心臓から出てきた血液が通るのが「動脈」で、心臓へ戻ってくる血液の通り道が
静脈です。動脈は 心臓から強い力で押し出される血液を受けと止めるため
血管の壁が厚く、弾力に富んだ構造になっています。
では「一番細い血管」は?毛細血管で太さは8~20μm。髪の毛の太さの1/4~
1/10という実に細い血管です。
一人全ての血管を繋いだとすると約10万km、地球を2周半する長さになります。
ドクター前川のあしたの健康日記:2013年7月14日 08:42
7月6日放送分
今回は、前川佳紀(まえかわ・よしき)先生のプロフィール紹介です。
「有田みかん」で有名な和歌山県の有田市出身で、現在42歳。
日本大学医学部の下級生だった奥さんとの間に4児をもうけて、現在は単身赴任中の身。
中・高は「硬式テニス部」で活躍し、県大会で5位に入賞という輝かしい成績を残しますが「実は8人中の5位でした!」という関西出身者らしい落ちがついています(笑)。
どことなく人気司会者の宮根誠司さんに似ている前川先生が日常心掛けていることは「手洗いとうがい」とか。「乾燥する冬季だけでなく通年有効なので是非!」と推奨します。
前川先生の専門は「血管外科」です。次回からは専門の話を含めた健康情報をお伝えします。
※7月13日 第2回目の放送は、事情により放送時間が変更し、5時5分~15分の放送となります。