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番組内容

企業法務を得意とする弁護士の中田光一知さんをパーソナリティに、報道記者経験8年の中嶋美和子さんをアシスタントに迎えて明日のビジネスに役立つ情報をお送りする15分番組です。


法務というと、訴訟や苦情から守ることだけを考えてしまうかもしれませんが、この番組ではもっと積極的なお話を展開していきます。
真面目に攻めの法務を語る中田弁護士と、それをわかりやすく砕いてくれる中島さん、番組では二人の絶妙なトークが展開されます。

中田総合法律事務所
パーソナリティ
中田光一知

中田総合法律事務所 弁護士
昭和34年 東京都生まれ。
東京都立国立高校を経て、
早稲田大学法学部卒業。
平成元年に弁護士登録(第二東京弁護士会)、平成6年に独立開業。
弁護士活動のほか、講演活動、
執筆活動、各メディア出演でも活躍中。

アシスタント
中島美和子

明治学院大学法学部卒
大分県出身
1999年大分朝日放送アナウンサーを経て、2007年よりフリー報道記者としての経験を活かしつつ、今は硬い番組からバラエティまで幅広く出演している。
オフィス北野所属

2011年08月06日
■第18回:ビール大手 持ち株会社化と 海外戦略

2011年8月6日放送分:持ち株会社化と海外戦略について
 
「アサヒビール」が、7月1日、
持ち株会社「アサヒグループホールディングス」を発足させ、
これにより国内ビール大手4社はすべて持ち株会社化したことに。
 
この日は、持ち株会社化の背景と、
活発化する海外企業買収をテーマにお送りしました。
 
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持ち株会社とは
 
「持ち株会社」を語るうえでポイントとなるのが「財閥」。
 
第二次世界大戦 敗戦後、
持ち株会社として、事業会社を支配していた財閥は
解体され、「持ち株会社」が禁止されました。
 
中田「権限・権力は経済的にも"分散"されなければならない――。
   そういう流れの中では財閥の解体はよかったんだけど、
   "IT化"によって、世界の国境がなくなっていく...
   資金が国境を越えて流れていく...。
   その中で 日本は"ガラパゴス化"とも言われるんだけど、
   "規模の経済"に負けていくんじゃないか――」

 
かつて「持ち株会社」は、独占禁止法によって禁止されましたが、
これでは、国境を越えて広がる事業を展開する企業が
国際競争に打ち勝つのは困難――。
 
中田「国内だけで考えて『独占』(している)と言っても、
   "世界"の関係で負けてしまえば、
   自由競争も何もないじゃないですか」

 
そして1997年 独占禁止法の改正により、純粋持ち株会社が解禁されました。
  
持ち株会社のメリット
 
"規模の経済"を追求し、
コストを下げて、利益を上げる――
取扱商品の幅を広げる――そのためには、
各事業会社の判断に経営を任せた場合、統一した活動ができません。
 
そこで「持ち株会社」が経営戦略を練る――、
また、株主総会を支配することで、
事業会社の役員を選任する(取締役を選ぶ)ことができます。
 
中田「"スケールメリット"を求めるときに、
   合併以上に"機動力"を発揮するんです」

 
大手ビール会社は揃って持ち株会社に
  
日本国内市場のビールの販売量が"頭打ち"と言われる中、
大手ビール会社の持ち株会社化には、次のような考えがありそうです。
 
「ビールだけ」「日本だけ」では競争に勝ち抜いていくことができない
世界にマーケットを求める必要がある
 
ビール各社は、ビール以外の飲料部門を強化しやすくなり、 
「アサヒグループホールディングス」
オーストラリア、ニュージーランドの
ビール会社・飲料会社を積極的に買収しています。
 
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中田「弱い部分を作るより、買った方が早いんです。
   オセアニア地域は、競争が激しくない市場と言われていて、
   そこの飲料メーカーを買うのは魅力的なんです。
   商品の品揃えが増えますし、
   そこの販売網が使えて、ビールもそこで売ればいい――
   というわけです」

 
持ち株会社化・企業の統廃合は、計画的・戦略的に
 
中田「大きくなることによって、コストを下げて利益を増やす――
   これは当たり前のようなんですが、コストをいかに減らしても
   売り上げを伸ばさないと、利益は増えないんです。
   売り上げを維持しながらコストをカットすることが
   利益を上げること。
   "規模のメリット"を獲得することが早い。
 
   商品ラインナップや取扱い業務を増やして多様化していくのも
   "規模"を拡大をする目的で、統合することが早道なんですが、
   企業の統廃合は、売却も含めて いろんなことを考えなければいけません。
 
   計画的、戦略的にやっていく必要があって、そうしたことは
   我々 専門家に いち早く相談していただかないとうまくいかない――
   ということを考えながら、今回のホールディング化のニュースを
   ひとつのの"材料"にしていただくといいと思います」

 
中嶋 「詳しい中田さんに相談して
   持ち株会社化するといい――ということですね」

 
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『弁護士中田のビジネスナビゲータ』では
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