『食べもの歳時記』12回目のゲストは、
しめ飾り研究家の森須磨子さんです。
グラフィックデザイナーでもある森さんがしめ飾りに魅せられたのは
今から10年ほど前のこと。
東京と実家の四国のしめ飾りの形が違うことに疑問を持った森さん。
それをキッカケに「日本全国のしめ飾りはどうなっているのか?」
という好奇心に駆られ、年末年始は全国を飛びまわっております。
今まで見た中で一番興味をもったのは、
広島で見た「宝珠(ほうじゅ)」のしめ飾り。
(福音館書店から出ている『しめかざり』より)
広島市内は藁だけなのに対し、船で渡った宮島へ行くと
御幣(ごへい)と呼ばれる紙が付いている。
なぜなのか?地元の人に聞いてみると「宮島は神の島だからなんだよ」
と教えてくれたそうです。
この他にも、色んな形をしたしめ飾りがあるので、
興味を持たれた方は福音館書店から出ている『しめかざり』を
見てみると面白いですよ。
「作り手がしめ飾りに込めた、新年への想いが1つ1つ違うから
全国で様々な形が生まれたんです。
人の想いの数だけしめ飾りが生まれます。」
と熱く語っていった森さん。
明日は、午前3時に起きて、4時の始発に乗って静岡県菊川市へ。
なぜ、そんなに早く行かなければならないか?
それは、しめ飾りが朝市で売られるからです!
しめ飾り研究家・森先生、がんばって!