
持続可能で秩序あるインバウンド観光とは?
外国人観光客が大幅に増えたことにより各地でインバウンド被害が起きている。4月29日「長野智子アップデート(文化放送)」では、経済アナリストの池田健三郎に「持続可能で秩序あるインバウンド観光」の取り組みを聞いた。
池田「第1回目は秩父エリアを対象に“秩序あるインバウンド”を進めました。“秩序ある”という言葉がもしなかったら『インバウンドを進めたいと思います』って言うと地元の方は『もういいです』とか『週末に通常の観光客が来てくれればいい』『ネットとかでちゃんと調べて詳しくなった外国の方だけでいいです』となるんです。でも“秩序ある”と入れると『そういうことなら是非たくさん来て下さい』と変わるんですよ。ですので、この枕詞はとても大事なんです」
長野「なぜ最初が秩父だったんですか?」
池田「東京近郊でやることになったのですが、埼玉の観光地ってどこを思い浮かべます?」
鈴木アナ「やっぱり秩父ですね」
池田「実際に多いのは川越なんです。小江戸情緒で川越は今すごくインバウンドが増えているんです。秩父をテコ入れしてほしいというのは埼玉全体の願いではあったんです。では“秩序ある観光地”にするために何をやったのか、来日客で数が多いのは中国語圏の方です。ただ我々日本人が中国に向けて『日本ではこれをしてはいけません』『これはダメです』みたいなことを発信するというのは受け取る側としては決して気分のいいものではないですよね。そこでお願いしたのは中国のインフルエンサー。日本に住んでいるバイリンガルで中国で何十万人もフォロワーを持っている方を2人選びました。この2人を秩父にお連れして【いちご狩り】を体験してもらったのですが、【いちご狩り】って日本人でもマナーが難しいじゃないですか。例えばこの芽は摘んじゃいけないとか、小さい実は摘んじゃいけないとか…。あと電車の乗り降りだとか玄関では靴を脱ぐなどの初歩的なことを含めて中国語圏から初めて日本に来られて秩父エリアに入られた時に気を付けることをさりげなく動画の中で言っていただくという取り組みをしました」
番組では他にも池田健三郎が“持続可能で秩序あるインバウンド観光”について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。番組の「ニュースアップデート」のコーナーでお伝えしています。
「長野智子アップデート」は平日午後3時30分~5時00分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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