『透析を止めた日』の内容に大竹まこと「知りませんでした」緩和ケアの実態を聞く

『透析を止めた日』の内容に大竹まこと「知りませんでした」緩和ケアの実態を聞く

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お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 5月2日の放送は、講談社から発売している『透析を止めた日』の著者である、ノンフィクション作家の堀川恵子氏を招き、金曜パートナーの壇蜜とともに透析治療について伺った。

大竹「ようこそいらっしゃいました。ご本では旦那さんのことをお書きになっていらっしゃいます」

壇蜜「緩和ケアについの様子がすごい詳しく書かれています」

大竹「文章はとても静かなのですが、伝わってくるものがとても多くて。しかも、いろんなことを、なんかなんて言うんですか、遠ざけるでもなく、近づけるでもなくと言った方が良いのかしらね。緩和ケアに関しても文句を言っているわけでもなく、静かな感じで、これからの日本の緩和ケアについてお書きになっていらっしゃいます。まず、透析ってどんなことをするのか教えていただけますか?」

堀川「はい。私の夫は、37歳の時に血液透析を導入しました。よくテレビの映像で、透析患者さんがベッドに横たわられて点滴を受けているようなイメージで私自身も受け止めていたんですけれども、彼の透析に初めて立ち会って、今まで思っていた透析と実際の現場がこんなにかけ離れているのかと驚きました。点滴を受ける、というのでは全然なくて、体中の血を全ていったん外に取り出して、それをきれいにしてもう1回戻すという、心臓にも血管にも大きな負担がかかる治療なんだというのを目の当たりにして、本当に血の気が引く思いでした。それを2日に1回。週に3回。4時間から長い人では5時間ぐらいかけて行わなければ、もしそれを止めてしまえば、数日から数週間で亡くなってしまうという。心の面でもとても過酷な医療です」

大竹「いやあ、知りませんでしたね。血を全部取り換え、4時間」

堀川「はい。ただ一つ、どうしても言っておかなくてはならないのは、もしこの血液透析という医療がなければ亡くなっていた方たちが、もう一度人生を取り戻して、お仕事に復帰したり、子育てを続けられたり。そういう意味で、本来であれば亡くなってしまう方を救うという、とても大事な治療の一つだということも言えるわけです」

大竹「そうですね。日本では今たくさんの人の方が透析を受けていらっしゃる」

堀川「今、34万人です」

大竹・壇蜜「34万人!」

大竹「亡くなった旦那様の腕には2つくらいコブがあったそうですね」

堀川「そうなんです。だいたい長さが4cmぐらいの畳針のような太い針を血管に2本刺して、そこから血を取り出して戻すルートを作るんですね。週に3回、毎回刺しているうちに、血管の部分が膨れ上がってコブみたいになっちゃうんですよね。小さな山脈が腕に並んでいるような“シャント瘤(りゅう)”って言うんですが、これを初めて見た時は本当にびっくりして。ああ、これは病と戦っている証というか、戦いの軌跡なんだなって思いました」

壇蜜「シャントというのは、血液透析を行うために作られる動脈と静脈を繋ぐ血管のことですね」

大竹「その治療を亡くなられた旦那さまは火・木・土曜日に受けていた。でも火・木・土だと一日ずれますね」

壇蜜「辛い日がありますね」

堀川「おっしゃるとうりで、中二日になる時が、つまり土曜日のあと日・月とあって火曜日に透析となるので、このときは本当に厳しくて。その理由は…」

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