DXで重要なことはハートの原則

DXで重要なことはハートの原則

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5月6日放送の「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は、ゲストに株式会社クレディセゾン 取締役 専務執行役員CDO CTOの小野和俊氏を迎えて、DXの取り組みについて詳しくお話いただいた。

文化放送アナウンサー・甲斐彩加(アシスタント)「まずは企業プロフィールをご紹介致します。株式会社クレディセゾンは、1951年に株式会社緑屋として設立。1989年に株式会社クレディセゾンに社名を変更しました。セゾンカードでも知られるペイメント事業の他にも、ファイナンス事業、グローバル事業、など多岐にわたる事業を展開。カードビジネスのノウハウや、およそ3,500万人(連結)の顧客基盤、革新的な商品やサービス、多様な提携パートナー、デジタル技術を活用し、個人・法人のお客様のあらゆる悩みに、お応えしている企業です」

HENNGE株式会社代表取締役社長・小椋一宏氏(パーソナリティ)「DXを推進していく上で重要なことは何ですか?」

株式会社クレディセゾン 取締役 専務執行役員 CDO CTO・小野和俊氏「英語でHRTと書くハートの原則が大事かなと思います。頭文字になっており、Hがヒューミリティという英語で、謙虚さを表す言葉。Rがリスペクトで尊敬。Tがトラストで信頼すること。実はこれ私の造語ではなくて、グーグルでエンジニアが実践されているとことで知られる原則の1つなんです。例えば天才エンジニアがいたら、プロジェクトが成功しやすいとか、有名なエンジニアがいたら、成功しやすいと思われがちなんですけど、グーグルは、プロジェクトが成功するかどうかを、長年にわたってお金をかけて研究している会社でもあって、そんな中で、行き着いた1つの結論というのが、ハートの原則なんです」

小椋「例えば謙虚さが守られていない、尊敬されていない、信頼されていない状態は、例えばどういう状態で、どういう状況を避けていきたいのか、みたいなことをお伺いしてもいいですか? 」

小野「DXは、そもそもデジタルトランスフォーメーションの略で、要はデジタルに色々なものを変革していくことですよね。その変革する前の状態、組織変革前の仕事の仕方、変革前の人とかがいるわけじゃないですか。それを変えていく時に、なんで今の時代これやってるの? って問いが必ず必要になってくる。それを令和になって、なんでこんな古いやり方をしてるんだとか、攻撃的になってしまいがちですよね。そうすると、多くの人を否定しながらやっていくことになる。しかし、いろんな理由があってこうなってんだよねっていう相手に対する尊敬とか、信頼があれば、できるだけ寄り添うことができる。あと、多様性みたいな話がありますけど、やっぱり価値観の違う人たちが集まると、どうしても自分なりの正しいやり方、自分なりのあるべき姿みたいなものがすごく人によって違うんですよね。 その時にハートの原則が守られていないと、あいつはありえない、あの人は意味が分からないとかになってしまう。そういうような時に、ハートの原則がとても大事になってきます」

小椋「いろんな強みを持っているグループの中での新しい最適なやり方を探していくにあたって、お互いを尊重しながらゴールに向かっていくということですよね」

小野「そうです。逆に近い価値観を持った人たちだけ集めれば、ハートの原則はそんなに掲げなくてもいいのかもしれないけど、変化していくということについて、そこだと逆に弱くなっちゃうんですよね。その多様な価値観、多様な能力を持った人たちを受け止めて受け入れて、それで事業の強みにつなげていこうという考え方をした時に、ハートの原則みたいなものが必要になってくるんじゃないかなと思います」

「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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