
消費減税を否定する自民・森山幹事長に経済の専門家「話をすり替えてる」指摘
5月12日(月) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と、自民党・森山裕幹事長の発言について意見を交わした。
本当いい加減にしてほしい
寺島アナ「自民党の森山幹事長はきのう鹿児島市で講演し、消費税減税に否定的な見解を重ねて示した上で、参議院選挙に向けて「責任政党として正直な政治、国家の将来に誤りなき財政運営をしたい」と強調しました。「健全財政化を目指さなければならない」このようにも訴えたと言います。森山幹事長は、減税に必要な代替財源に関し「国債を発行すればいいとか、国債は返済しなくてもいいという極論すらある」と批判。返済しなければ国際的信用を失い財政破綻を起こすと警告をしたといいます。森山幹事長の消費税減税に関するこういう発言がありましたが、これはいかがでしょうか」
上念「これは、いわゆる藁人形論法みたいなやつで、「国債は返済しなくてもいい」じゃないんですよ。借り換えていけば実質的な価値が減りますよって話をしてるんですけど、1円も返さないみたいな話にすり替えてるじゃないですか。これもおかしいし、それから財政健全化という定義を言えよと。プライマリーバランスの黒字化とか、そういう定義を言わないで健全化と言ってるわけですよ。困ったなあと思いますね」
寺島「森山幹事長はきのうの鹿児島市の講演でこういう話もしています。「今回の参議院選挙で何が問われているかというと、一つはやっぱり消費税の問題だ。森山が消費税を下げることに反対しているとよく言われる。なぜ私が慎重な態度をとっているのか分かってもらいたい。税金は安いのはいいこと。しかし、今の社会保障を担保するには、消費税を下げた分の財源を、どこに求めるかという話がないと、つじつまが合わない。私はそういう政治をしてはいけないと思う」このように話したと言います」
上念「これも…(笑)。森山さん、もしあれだったら去年の補正はやるべきじゃなかったんですよ。だって、あれやんなきゃプライマリーバランスが黒字化してたでしょ。そういう財政健全化に反対の事をやっておいて、財政健全化しなきゃいけないって、この言い方も非常に白々しいし、当初予算緊縮に組みすぎて補正でバラマキという今のやり方を続ける限りは、社会保障負担の問題は解決しないんですよ。増えた17.5兆円の財源はどこいったんですかって話ですよね。なんかにまた使っちゃったんでしょ、増えたら増えたでいいじゃないかって言って。それはやめなきゃいけないですよね。こういうの本当いい加減にしてほしいなあと思うんですよね」
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