課題解決に必要なのは、“計画しすぎないこと!”

課題解決に必要なのは、“計画しすぎないこと!”

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5月12日放送の「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は、ゲストに株式会社クレディセゾン 取締役 専務執行役員CDO CTOの小野和俊氏を迎えて、DXにまつわる課題や今後のビジョンについて詳しくお話いただいた。

文化放送アナウンサー・甲斐彩加(アシスタント)「まずは企業プロフィールをご紹介致します。株式会社クレディセゾンは、1951年に株式会社緑屋として設立。1989年に株式会社クレディセゾンに社名を変更しました。セゾンカードでも知られるペイメント事業の他にも、ファイナンス事業、グローバル事業、など多岐にわたる事業を展開。カードビジネスのノウハウや、およそ3,500万人(連結)の顧客基盤、革新的な商品やサービス、多様な提携パートナー、デジタル技術を活用し、個人・法人のお客様のあらゆる悩みに、お応えしている企業です」

HENNGE株式会社代表取締役社長・小椋一宏氏(パーソナリティ)「DXにまつわる課題は何ですか?」

株式会社クレディセゾン 取締役 専務執行役員 CDO CTO・小野和俊氏「やることが無限にあることです」

小椋「詳しく教えてください」

小野「改善余地があるということで言うと、いくらでもあるわけです。これ解決したと思ったらこっちもあったねとか、これやってる途中にもっと大きなToDoというかやるべきことが見つかったみたいな感じで、本当に無限にやることがあると思うんですよね。課題に対する向き合い方として、僕は“計画しすぎない”ということを言ってるんです。計画することは一般的には良いことに見られることが多いと思います。しかし、計画していると全部の課題が見えてるわけじゃないから、途中で違う大きなやるべきことが見つかった時に柔軟に入れ替えができなくなってしまう。この課題に対しての向き合い方が大事なところかなと思います」

小椋「日本企業の弱点として中期経営計画至上主義であると言われる一方で、今日と決めて、明日のことはわからないみたいにしてしまうと何もできない。その中間点を探るというのが、皆さんが直面している課題だと思うんですけど、どうやってバランス感を定めていってますか?」

小野「計画しすぎないとは言っても、今何をやるかについてはもちろん計画してますし発表をするわけですよね。やっていく中で、例えばやらないとわからなかった課題はあるわけです。例えば、解決しなきゃいけない課題がみつかった時に、「これもしかして先にやるんじゃない?」って気付いたら、この新たに見つかった課題が解決できないと、「こういう問題があるんです」「これができないんです」と具体的な痛みに基づいた説明ができるじゃないですか。なので、あまり先のことを計画しすぎないけど、今やることはとりあえず明確にしていて、それをやっていく中で優先順位を変えなきゃいけない時っていうのは、何が理由なのかを明確に説明しながらやっていく」

小椋「計画至上主義にはならないようにしながら、成果を出すということにはこだわり続けて、優先順位は柔軟に変えていく。これをみんなであらかじめ合意しておくというようなことですかね」

小野「シンプルな例で言うと例えば年間1万時間、人での作業がソフトウェアで置き換えられて自動化できて浮きそうですというのをやってました。その時に、年間でそれの5倍10倍の5万時間10万時間が削減できそうな別の課題が見つかりましたとなったら、絶対に順番入れ替えたほうが合理的じゃないですか。それなのに最初に1万時間のものをやるって言ったから、それが終わるまでは10万時間のものが見つかったけどやらないというのは、ベーシックなところで間違えてると思うんです。そこは、ちゃんと説明を尽くして変えていくことが大事かなと思います」

小椋「特にDXの世界だと、いろんな技術が出てきたり、外部環境自体がすごく変化している。そういう中で柔軟にターゲットを変更していく、あるいは優先順位を現実に合わせていくというのは大事なことだと思います」

「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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