
【5月12日放送 いま注目の「退職代行」現場から】
今回は「退職」という人生の大きな節目に寄り添う、
退職代行サービスの現場からゲストをお迎えしています。
お話を伺うのは、退職代行会社「辞スル」
の運営スタッフ・安藤健一さんです。
■そもそも“退職代行”とは?
何らかの理由で会社に直接「辞めます」と
言えない退職希望者の代わりに、
退職の意思を会社へ伝えるという、シンプルなサービスです。
安藤さん曰く、
■利用者の傾向
・最も多かった依頼日:今年1月6日
→ 仕事始めの直後、心が折れるタイミング
・次に多い:4月上旬の土日明け
→ 新年度が始まってすぐの月曜日
利用者の多くは20〜25歳の若年層で、
就職直後の早い段階での依頼も目立ちます。
気になる退職理由は‥
■退職理由・トップ5(※「辞スル」調べ)
1位:精神的な理由(最も多い)
人間関係やプレッシャーなどで心が限界に
2位:人間関係の悪化
3位:入社前と入社後のギャップ
4位:家族の介護のため
5位:遠方への引っ越し
特に「精神的理由」は圧倒的に多く、相
談もできないまま心を壊してしまうケースも…。
番組では「もしも退職代行を頼んだら?」を再現形式で紹介しました。
依頼者役:由真さん
退職代行担当:安藤さん
企業の人事役:山田さん
由真「退職したいけれど、会社に自分で言えない。
毎日上司から説教を受けて精神的に辛くて、
会社のことを考えると怖いんです。できるだけ早く辞めたいです。」
安藤「ご安心ください。会社にはこちらから退職のご連絡を差し上げます。」
→ 安藤さんが企業(山田さん)に電話。
人事役として怒りをにじませる演技をするはずだった山田さんは…
「怒り方が下手すぎる!」とツッコミを受け爆笑の展開に(笑)
※この様子は放送から1週間以内であればRadikoでお聴きいただけます!
本来の代行の基本的な流れは
1. LINEで「辞スル」を登録
2. フォームで退職理由などの質問に回答
3. 退職連絡の日時を予約
※基本的にすべてLINE上で完結(必要に応じて電話対応も)
実際に利用した方からは
「本当に助かりました」
「救われました」と感謝のメッセージが送られてくることも多く、
スタッフも「少しでも力になれたのなら嬉しい」と
やりがいを感じるといいます。
一方で、想定外のケースも…
会社との間に既にトラブルが発生していたケース
退職代行はあくまで“退職の意思を伝える代行”のため、
トラブルの仲裁や法的対応まではできません。
また、心あたたまる“その後”も
・「退職代行を使わせてしまってごめんね」と
会社側から伝えてほしいと頼まれたケース
・退職理由を聞いた会社が「改善するから考え直して」と話し、
結果的に復職したケースも
安藤さんは、
「本来なら、自分で“辞める”と伝えられるのが理想ですが、
心身が限界だったり、立場的に言えない方がいるのも事実です。
だからこそ、退職代行は“最後の手段”として存在しているんです。」
と話されていました。
この記事の番組情報

上地由真のワンダーユーマン
月 21:30~22:00
上地由真がメインパーソナリティを務め、アシスタントとして文化放送・山田弥希寿アナウンサーが進行役を務めます。 番組では毎週テーマを設け、“由真的”テイストで進…