【お天気気象転結】九州南部から梅雨入り、今年初めての真夏日も

【お天気気象転結】九州南部から梅雨入り、今年初めての真夏日も

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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。

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▼5月23日配信号 担当
伊藤佳子

季節が進んでいます。先週16日には、統計開始以来初めて全国トップを切って、九州南部が梅雨入り、19日には奄美梅雨入りの発表がありました。奄美が九州南部より梅雨入りが遅いのは確定すれば74年ぶりです。
20日火曜には関東から西で広く最高気温30度を超え、都心も31.1℃まで気温が上がり今年初めての真夏日となりました。


▲新橋・SL広場の温度計

新橋では上着を手に持ち、額や首に汗をにじませながら歩く人の姿が……。
「暑い!この時期からこの暑さ、勘弁して!」「早すぎる、日傘がないとダメ」「先が思いやられる。これからイヤですね、考えたくない」「突然暑くなったからびっくり。温暖化だから仕方がない」という声が聞かれました。
三ヶ月予報でもこの夏は全国的に気温が高く、厳しい暑さが予想されています。
ただ記録的猛暑だった去年ほどの暑さにはならないと見られています。去年は太宰府市で猛暑日が62日に達するなど、異常気象でした。
そういった異常気象について科学的に分析し、これまでにない速さで、社会に発信しようという組織「極端気象アトリビューションセンター」が20日発足、記者会見が開かれました。

東京大学や京都大学の研究者らが参加する組織で、会見にはテレビでおなじみの気象キャスターらも参加。


しかし、わかりにくいに言葉をわかりやすく説明するというのは、本当にむずかしいですね。
「イベントアトリビューション」という手法で、分析・公表するというのですが……?
「イベント」は観測された事象(個別の異常気象)、「アトリビューション」は要因を分析すること。
例えば、「極端な猛暑や豪雨」が増えているのは「温暖化の影響」ということを科学的根拠を示して分析する、また、日本の異常気象に特化しこれまで1~2か月かかっていたけれど数日で分析結果を発表するとうことです。
東京大学・渡部雅浩教授は
「異常気象イベントが起こったらすぐに分析した結果を情報発信し、それを広く一般の人に知っていただくことで温暖化に対する意識の持ち方を変えていただきたい、さらには気象災害は「防災」として非常に重要なので、防災の意識を高めるなど気候変動に対する適応行動につなげていただきたい」と話していました。

いずれにしても今年も「猛暑」「豪雨」の季節がやってきます。備えは進めておきたいですね。 

気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者  伊藤佳子 

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