
立教大学池袋キャンパスでの「防災フェス」… 大学ならではのプログラムも!
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。
5月11日、立教大学池袋キャンパスで、防災・減災への取り組みを考える「ALLとしま×立教WAKUWAKU 防災フェス2025」が開かれました。
企業などによる様々な防災関連のブースが出展され、池袋消防署によるはしご車搭乗体験、被災した地域を応援する物産展、立教大学の学生による防災に関する取り組みも紹介されました。
この日は天気もよく、多くの親子連れなどで賑わっていました。
立教大学 理学部化学科の研究室による蓄光材料を使用した「光るスライムづくり」は大人気で、小学性たちが順番待ちの列を作っていました。
立教大学副総長・理学部教授の箕浦真央先生は、立教大学で防災フェアを開催する主な理由について「やはり地域の人々とつながりたいという思い。防災・減災を目的として、誰ひとり取り残さないという考え方が「立教の精神」にある。こういったフェアを通じて地域の方と一緒に防災について考える機会は大切だし、防災に関する皆さんの関心も高い」と話していました。
化学科の学生は「日中の太陽光を吸収して夜光るスライムを作っている。いざという時に役に立つ。子どもたちはスライムが大好きで、日頃から防災に対する意識を高めてもらいたい」と、忙しい中答えてくれました。
また、コミュニティ福祉学部・コミュニティ政策学科の原田峻准教授のゼミの学生による防災に関する取り組みの研究発表も行われました。
原田峻先生のゼミは、「災害」をテーマに学生と一緒にフィールドワークをしたり地域の課題を見つけようと研究を進めているそうです。
これまで「復興支援」と「防災」という二つの柱で実施、復興支援に関しては東日本大震災の被災地、福島や宮城を実際に学生と訪問し、被災地の方々と交流されたりしているとか。
この日は「埼玉県庁と連携した、若い世代の防災意識向上の取り組み」というテーマで発表が行われました。
↓ 研究発表に取り組んだ原田峻ゼミの学生のみなさんです。
学生からは「災間(さいかん・東日本大震災のような大きな災害と次に来るであろう災害の間)という考え方に興味を持った。災間(さいかん)の今何ができるのかフイールドワークなどを通して再度考え直していくことが大切」「今後、首都直下地震や南海トラフ地震が起きたとき、自分がどんな行動ができるのだろうと考えたときに何もできないと思った。何か起きたときに冷静に自分がリーダーシップをとって行動できるような人になりたい」という声も聞かれました。
来週は、能登半島地震の被災地「七尾市」和倉温泉でボランティア活動に取り組んだ学生の話と、この日開かれた地域復興応援物産展に出店した和倉温泉の老舗旅館へのインタビューをお送りします。
今日の「防災アワー」聞き逃した方はradikoでぜひお聞きください。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子