シニアも農家も、対話に偏見は不要!新しい価値を生み出し、ビジネスを活性化するには?

シニアも農家も、対話に偏見は不要!新しい価値を生み出し、ビジネスを活性化するには?

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様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが色々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。

2025年5月19日,26日の浜松町Innovation Culture Cafeは、「新しい価値を生み出し、ビジネスを活性化するには」をテーマに、ノウタス代表取締役会長の髙橋明久さんとAgeWellJapan代表取締役CEO・赤木円香さんをお迎えしました。

入山:今回は、「ビジネスで社会に新しい価値を生み出すには」というテーマでお送りします。まず、「社会に新しい価値を作るには?」についてお話します。高橋さんは、新しい価値を生み出すというのは思いついても、行うのは大変ではないですか?

髙橋:そうですね。僕らは掲げているのが 「win-win よりもfan-fanになろう」ですので。

入山:楽しんで、楽しんでってことですね。

髙橋:そもそも農業って儲かることが約束できないというか、自然を相手にするビジネスなのでどうなるかわからない。さらに僕らはスタートアップで、力もないですし、失敗することもたくさんあると思うんです。けれども、「お互いwin-winになるかどうかは約束できないけど、とにかくfan-fanになることだけは約束します」というのでやっているんです。そのため、新しいことにチャレンジするのは、大変っていうより、むしろ楽しみながらやってるという感じです。

入山:この辺のお話、赤木さんどうですか?

赤木:初めて聞きました。fan-fan良いですね。私たちは、シニアの方も若い方も、事業を通して途中で人生が変わったという方が多いので、まさに「fan-fan」ウチの会社でも言っていこうと思います。

入山:逆に今の日本の若い方っていうのは、そういうのは楽しんで行うのでしょうか?例えば、僕が大学生の時に70歳のおじいさんと喋って…と言われても果たしてやったかなぁ?と思うんです。

赤木:Z 世代の特徴として利他精神が高いというのがあります。誰かのためになっているという実感を得ることが働きがいになるというのがあるので、相性は良いと思います。

入山:まさに若い方と対話するというのは物凄い新しい社会価値だと思うんですけれども、これどうやって思いついたんですか?

赤木:サービスを開始する前に100人。シニアの方とお話しして、73番目のシニアの方に「百貨店とかのお出かけに、どんな方と行きたいですか?」と聞いたら「すぐそこに青学(青山学院大学)があるでしょ?青学のガタイの良い若い子と一緒に百貨店に行きたい」と言われました。「介護や医療は専門服を着た方にしっかりやって欲しいけど、お出かけは気分がアガって、得意になって重い物を持ってもらえる。ラガーマンとかがいいわ」と言われて。「介護や医療や、睡眠、入浴、排泄のサポートをしてもらいたい人と、楽しい時間を一緒にしたい人は違う」というところから世代間交流というところに行き着きました。

入山:このお話、髙橋さんどうですか?

髙橋:面白いですね。僕らも異業種交流ということでやっていて、年齢も上の人も下の人もいたりして、おっしゃることは納得できたというか。

入山:逆に髙橋さんに伺いたいなfan-fanにするために農家の方もそれをやるとfanになるんでしょうか?

髙橋:そうですね。農家って1年かけて物を作るわけじゃないですか?だから、作物が可愛いわけです。可愛いし、思い入れあるし、作物について聞かれたら、めっちゃ喋りたいんです。だからそれを喋る機会、そして聞いてもらい、食べてもらい美味しいと言ってもらう。それはめちゃくちゃ嬉しいんです。それだけで農家の方は、モチベーションが上がるんです。

入山:面白いのはお2人とも新しい社会価値を生み出しているし、対話していることなんですよね。

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本日のお客様
髙橋 明久さん
NTTデータにて金融インフラの戦略企画を担当。その後、アクセンチュアでは数多くのFintech関連プロジェクトを牽引。そうした経験を経て、2022年にアグリテインメントを通じて様々な人や企業と農業を繋ぐノウタスを設立。並行してご家族の農業支援を行い、さらに一般社団法人農林水産ダイバーシティ推進連盟を設立し、代表理事に就任。農業のダイバーシティ推進で担い手不足解消を目指す。また、今年4月には文化放送の新プロジェクト「ぶんか食堂」にも参画。

赤木 円香さん
大学在学中、人材コンサルティング会社に参画し、法人向けのコミュニケーションやホスピタリティ研修の企画・営業を担当。卒業後、味の素株式会社に入社し財務経理部にて決算および原価計算業務を担当。2020年に
「Age-Well社会の創造」を掲げ、株式会社MIHARU、現在の株式会社AgeWellJapanを創業。シニア世代のウェルビーイングを実現する孫世代の相棒サービス「もっとメイト」や多世代コミュニティスペース「モットバ!」を運営するなど、法人や自治体向けに、シニアDXやシニアWell-being事業の企画・運営を支援。

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