
【アナコラム】砂山圭大郎「街の変化に寂しさを覚えることが増えてきました」
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!
▼6月6日配信号 担当
砂山圭大郎アナウンサー
東京に出てきて、気が付けば32年目。
長く暮らしてきたからなのか。
これが歳を取ったということなのか。
街の変化に寂しさを覚えることが増えてきました。
特に先日、旧・新宿アルタの前を通った時には、かなり寂しい気持ちになりました。
「いいとも!」世代の田舎者にとって、新宿アルタのビルは、東京にいることを実感させてくれる場所でした。
一番の思い出は、高校時代の友人が観覧の応募に当たり、生「いいとも!」を観た日のこと。
その日のテレフォンショッキングのゲストは、X JAPANのHIDEさんでした。
会場に入る前、アルタ前に集結していたHIDEさんのファンから声をかけられ、「写真を撮ってきて欲しい」とカメラを2台預かりました。
(写真がOKだったことも懐かしい)
集合時間になると階段に通され、しばらく階段で待ちます。
その後、スタジオに通されるのですが、想像以上にスタジオが狭いことに驚きました。
学校の教室1つ分のスペースに、舞台と客席が全て収まる広さだったと記憶しています。
前説から繋がるように、急に番組が始まりました。
恒例の「そうですね!」にも参加できましたが、テレビと全く同じ光景が進んでいくことを現実として認識できず、フワフワした気持ちのまま時間が過ぎていきました。
しっかり覚えているのは、HIDEさんファンに託された2台のカメラで、いい写真を撮るべく努力したこと。笑
フィルム時代だったので確認はできませんが、いい仕事はしていたと思います。
通った大学は新宿区でしたし…。
文化放送が四谷から浜松町に移転してからも、新宿近辺や高円寺に住んでいましたので、新宿にはずっと通い続けていました。
ただ、10年ほど前に東京の北の方に引っ越してからは、新宿に行く機会がグッと減ってしまいました。
先日、久しぶりにアルタの前を通ると、すでにアルタの文字の看板は外され、入口は柵で塞がれていました。アルタビジョンの真っ黒な画面が、寂しさを増幅させました。
新宿に通い続けていれば、寂しさはあれど、だんだん馴染んでいくでしょう。
今はたまにしか行かないので、行くたびに、寂しい気持ちになりそうです。
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