
「応援! 能登の酒蔵 いしかわの酒 試飲&商談会」 復興はこれから、一番の課題は…?
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災を最も身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。
きょうは先日、有楽町で開かれた「応援!能登の酒蔵 いしかわの酒 試飲&商談会」をご紹介しました。
石川県酒造組合連合会が能登半島地震の後、初めて開いたもので、能登の5つの酒蔵を含むあわせて16の酒蔵さんが出展。
石川県酒造組合連合会会長で、車多酒造社長の車多一成さんへのインタビューをお送りしました。
(↓ 試飲・商談中の輪島市・日吉酒造さん)
(↓ 試飲・商談中の能登町・松波酒造さん)
現在、奥能登にある11の酒蔵さんのうち、何とか酒造りができているのは3つの酒蔵さんのみで、あとの8軒は現在がれきの撤去や解体が進み、ほとんど更地の状況だそうです。
震災から1年半経ちますが、復旧は道半ば。
被災した酒蔵は、石川県内の被災しなかった酒蔵などに行き、そこの設備や人を借りて酒造りをおこなう「共同醸造」という取り組みで酒造りを続けています。
今後課題は山積しています。
車多会長は一番の課題について「復興してもその地域で地酒を飲んでくれる人がいないこと。もともと過疎化が進んでいた地域が震災で、一気に人口減少が進んでしまった。2週間で一升飲んでくれるような地元のお客さんがいらっしゃらなくなってしまったのが、大変だし悲しい」と話してくださいました。
きょうの「防災アワー」聞き逃した方は、radikoでぜひお聞きください。
さて、きのう6月14日に東北南部・北部で梅雨入りの発表があり、これで梅雨のない北海道と梅雨明けした沖縄を除いて、全ての地方で梅雨入りしました。
きょう15日も梅雨前線の影響で九州南部など激しい雨の降る所がありそうです。これまでの大雨で地盤のゆるんでいる所では少しの雨でも災害が起こりやすくなっています。
土砂災害や低い土地の浸水などに注意・警戒してください。
そして今週は猛暑となりそうです。東京でも17日ごろ猛暑日になるかもしれません。
最新の予報はこちら(気象庁HPより)
早すぎる猛暑ですが、熱中症にはご注意ください。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子