
もともと「聞く力」はなかった? 阿川佐和子の会話、質問の方法
大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日13時~15時30分)、6月19日の放送に阿川佐和子が出演した。かつての番組レギュラーでもあり、著書『聞く力』でも知られる阿川が、会話や質問において心がけていることを語った。
阿川佐和子「このラジオの最初のころ(2007年~)、月曜日に私は参加しておりました」
大竹まこと「まあ忙しくなったのと、ご両親のことなどもあって(卒業して)ね」
阿川「もう介護も終わりました。70過ぎて仕事が増えて。今年で72歳です。大きな声で言うのもナンですけど」
はるな愛「いつもかわいい」
大竹「そうなんだよ。この方は特殊な才能を持っていて。業界で、いろいろな男性のインタビューをするでしょう? 誰にも嫌われないというか。みんな『僕の思いを阿川佐和子さんだけにはわかってほしい』と思ってインタビューを受けるらしい」
阿川「どなたがそんなことを(笑)」
大竹「あちこちで言われている。そういう人が多いんだよ」
阿川「そもそも聞くというか、インタビューというものが苦手でした。修行かなと思って始めた週刊誌のインタビューがたまたま長く続いた。『聞く力』という本を出して友達に贈ったら『いい本ね』とLINEで戻ってきて。『読んだほうがいいわよ』と」
大竹「どういう意味?」
阿川「私が静かに人の話を、親身になって聞くタイプじゃない、と知っている人間は何人もいるわけ。ゲッターズ飯田さんにお会いしたとき、初対面で『阿川さんに、聞く力はありません』と言われて(笑)。見抜かれているなあ、と思って」
大竹「俺だってこういう番組しているけど、聞く力、ないよ。阿川さんもわかると思うけど、質問して相手が答えるじゃん。その間に次の質問、どうしようかと考えるでしょう。すると相手がしゃべっていることが入ってこない」
阿川「とりあえず『次の質問は、しゃべっている言葉の中から探そう』ということをしなさい、とある人に教えていただいて。なるほどね、と。質問の項目を10個も20個も用意していると、怖いことになる」
大竹「用意するんだけど聞くのは1つで、そこからの流れから」
阿川「答えが返ってきたとき『それはこっちの質問だな』となる」
大竹「そうします、私も。今度の本の話に移るね。『だいたいしあわせ』という本(発売中)で、難しい言葉を使わずに。どのエッセイもやさしい言葉で。昔、阿川さんがご自分で言っていたのは『病院に持っていって読んでくださいね』と。とても気の休まる本ですから、と。おもしろいんだよ」
阿川「『阿川さんの本はお見舞いのとき便利です』と言われたことがあるんです。どうしてかと聞いたら、手術したあとなんか、目を使ったり頭を使ったりすると疲れる。テレビ見ていいか、ラジオはいいか、散歩していいか、と許可を得る。本を読んでいいですか、と聞くとお医者さんが『あまり難しくない本ならいいですよ』と。『頭使わなくていいのよ』ということなんです(笑)」
放送ではもう1冊、『阿川佐和子のきものチンプンカンプン』(発売中)についても取り上げた。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。
関連記事
この記事の番組情報
