
睡眠ケアには寝室の適切な温度と湿度が大切!睡眠に大事な栄養素はきのこで摂取しよう!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて身体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長の白濱龍太郎先生に「睡眠ケア」というテーマで話を伺った。
梅雨の時期は、気温・湿度共に高くなるため、汗をかいても蒸発しない。それだけでも寝苦しく感じて、夜中にたびたび起きてしまうことも少なくない。こうした睡眠不足が続くと、心身ともに疲れ、免疫力の低下などにもつながりかねないという。
気候が不安定になって低気圧になることが多いので、自律神経のバランスが崩れ、眠気が生じたり、不眠になることもある。
では、「快適な睡眠」のためにはどんな対策が必要なのか。
白濵「大切なのは、環境をいかに快適に眠れる様にするか。睡眠を取り巻く環境には、寝具、室温、湿度、音…など様々ありますが、一つだけではなく、こうしたこと全てに少しずつ気を付けるだけで“熟睡レベル”は、ぐんとアップします。睡眠に適した温度湿度は気になるところだ。寝床の温度が大体33度前後、寝室の湿度は40〜60%が理想です。除湿器やエアコンの除湿機能を利用して、湿度を適切に保つことも熟睡するためには有効です。また、蒸れにくい素材の寝具を選んでください。麻や綿の素材は通気性がよく、汗を吸い取りやすいのでおすすめです」
邦丸「食事や栄養素ではどんな点に気を付けると良いでしょうか?」
白濵「皆さんご存じの栄養素『GABA』は、質の良い睡眠のために有効であることがある程度わかっています。GABAはきのこに豊富に含まれる栄養素で、交感神経の働きを抑制して、気持ちを落ち着かせることで質の良い睡眠をサポートしてくれます。同じくきのこに豊富な「オルニチン」という栄養素が有効だということもわかっています。これはコルチゾールなどのストレスホルモンの分泌を抑制する働きがあり、臨床研究から、オルニチンを摂ることで睡眠の質が高まることがわかっています。オルニチンですけど、シジミとか魚介類をイメージする方もいらっしゃるかと思いますが、100gあたりの含有量はきのこの方が5~7倍多く含まれていることがわかっています。また、肝臓の働きを助けることで、疲れをケアする働きも期待できます。きのこなどの菌類や一部細菌のみが生成できるアミノ酸の一種、「エルゴチオネイン」は、抗酸化作用のある成分でストレス対策に役立ちます。臨床研究という科学的な側面からも、睡眠の質がこのような成分で高まることがわかってきている状況です。きのこには、ストレスを緩和したり睡眠の質を高める栄養素が豊富に含まれており、オススメの食材です」
邦丸「快適に眠れる環境づくり、そして日頃の生活リズム、さらにはきのこを積極的に摂り入れて、GABAやオルニチン、エルゴチオネインなどの栄養素をしっかり摂る。すると、睡眠ケアができるというわけです」
「くにまる食堂 ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」は毎週火曜日朝11時半ごろ、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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