文化放送と落語と#3昭和30年代後半~ラジオで聴く落語全盛期・・・?【アーカイブの森 探訪記#51】

文化放送と落語と#3昭和30年代後半~ラジオで聴く落語全盛期・・・?【アーカイブの森 探訪記#51】

Share

文化放送開局から73年。文化放送の歴史を紐解く文化放送アーカイブスの森も2年目に突入ということで、文化放送の過去の番組表から今でも交流の深い落語と文化放送の歴史を掘り下げていきたいと思う。

今回は、昭和30年代後半1960年~1965年の文化放送と落語の関係を見てみよう。

この頃もラジオと寄席演芸の愛称は抜群。当時の番組表に乗っているオススメ番組というコラムにも、その様に記載があるのを発見した。
 

さらに、週刊番組表の方を見てみると、お昼時と晩御飯時に月~金で演芸番組が放送されているほか、朝には「昭和の爆笑王」こと、初代林家三平(敬称略)の番組「三平です朝からどうもスイマセン」もある。


この頃、文化放送に主に出演していた落語家さんを調べる方法はないかと思案していたところ、年末年始番組を発見!この「演芸バラエティ 笑う大晦日」に出ているものは普段から文化放送の演芸番組で落語を披露しているとみていいだろう。

これによると、八代目 三笑亭 可楽・九代目 桂 文治・二代目 三遊亭 百生・五代目 古今亭 今輔・四代目柳亭痴楽・三笑亭夢楽など、錚々たるメンツが並んでいる。

更に資料を見ていくと三代目三遊亭金馬や当時は二つ目の桂伸治であった十代目 桂 文治、十代目金原亭馬生に四代目 三遊亭 圓馬など枚挙にいとまがない。

また、三代目古今亭志ん朝も民謡ジョッキーとして二つ目の古今亭朝太時代から番組を持っていたらしく、真打の祝いにTBSラジオ専属であった九代目桂文楽がゲストに来た放送まであったとか。ラジオから落語が当たり前に流れてきた時代だったというわけだ。

次回は、昭和40年代の文化放送とラジオの関係に迫っていくのでお楽しみに!

Share

関連記事

この記事の番組情報


文化放送アーカイブス

文化放送アーカイブス

「文化放送アーカイブス」では、文化放送に眠る貴重な音源・台本・資料などを再発掘し、リスナーの皆さんにご紹介します。過去の番組に思いを馳せて、お楽しみください!…

NOW ON AIR
ページTOPへ