
移動と社会的地位の関係
人生で人が移動してきた距離と社会的地位には関係があるという。6月24日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、この関係について「移動と階級」という本の著者で社会学者の伊藤将人に聞いた。
伊藤「日本で普段暮らしていると、比較的いつでも、誰でも、どこにでも移動できるんじゃないかと思う人が多いと思うんです。ただ実態として所属であったり、社会階層、世帯の年収、性別、生まれ育った地域によって差があるんです。そしてその差は親から子に受け継がれてしまったり、また異なる問題、排除とか不平等とか、時には分断も生み出している側面もあるんじゃないかと思うんです。そういった中、グローバル化している現代社会において、世界を変えていくキーワードになるんじゃないかと思ったんですね」
小島慶子「通勤、通学も移動だし、旅も移動だし、引っ越しも移動です。例えば子育てとか介護があるから、この土地から動けないとか、あるいは体の具合とか、お金がかかるとか、親戚づきあいがあるからよそに行けないなど、色んな事情が皆さんありますけど、こういうことも研究でわかってきているんですか?」
伊藤「例えば都道府県を越える移動が興味深いと思うんです。例えば観光でいうと、過去1年以内に今、住んでる都道府県以外に旅行してないっていう人が3人に1人くらいなんです。さらに年収300万円未満を基準としますと、45.1%の人が過去1年以上、移動していない」
大竹「年収300万円以下だと45%以上が移動していないんだ…」
この他にも番組では伊藤将人が“移動”と社会的地位の関係について語っています。気になる方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
「大竹まことゴールデンラジオ」は平日午後1時~3時30分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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