シチズンデベロッパーが2000人!花王のDX戦略とは?

シチズンデベロッパーが2000人!花王のDX戦略とは?

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6月30日放送の「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は、ゲストに花王株式会社 デジタル戦略部門 DXソリューションズセンター長の桑原裕史氏を迎えて、DXの取り組みについて詳しくお話いただいた。

文化放送アナウンサー・甲斐彩加(アシスタント)「まずは企業プロフィールをご紹介いたします。花王は、1887年創業以来、生活者起点の“よきモノづくり”を通じて“人々の豊かな生活文化の実現に貢献”することを使命に、活動を続けています。アタックやビオレなど、暮らしに身近な製品を多数お届けしています。現在は中期経営計画“K27”達成に向けて、世界の中で誰かにとって欠かせない“唯一無二の存在”になることをめざし、その思いを“グローバル・シャープトップ”戦略に込め、推進しています」

HENNGE株式会社代表取締役社長・小椋一宏氏(パーソナリティ)「桑原さんが今、取り組んでいるお仕事を教えてください」

花王株式会社 デジタル戦略部門 DXソリューションズセンター長・桑原裕史氏「花王全社のDXを推進しています。具体的には生成AIの活用や、DX人材育成などに携わっています」

甲斐「DXに取り組み始めた背景だったり、時期を教えてください。」

桑原「2018年に今の社長の長谷部が組織を立ち上げています。まだ社長になる前でしたが、花王は大きな会社ですので、各部門が縦割りで相互の連携がなかなか取れなくて、動き自体が非常に遅かったり、重かったりということでしたので、デジタルの力を使って変革しようということで、組織を立ち上げました」

甲斐「現在はどのようなDXの取り組みをされているのでしょうか?」

桑原「教育の話になりますけど、全社員参加型のDX教育を始めたということと、最近はAIを活用するようになってきて、業務の効率化とか、価値創造に使うこともやってきてます」

甲斐「手書きの紙資料からの脱却にも取り組まれたそうですね?」

桑原「弊社には、いわゆるシチズンデベロッパー、日本語で市民開発者というんですけど、IT部門の社員ではなく、ITスキルを持っていなくて、ただ各部門の現場課題をよく分かっていて、自分たちでなんとかしようという方が結構いらっしゃいます。その人たちがいわゆるローコード、ノーコードツールを使いながら紙資料からの脱却をしてくれました」

小椋「シチズンデベロッパーは、つまりトップダウンとか専門家がやるんじゃなくて、専門家じゃない人も、IT開発やDX化に取り組んでいって、開発者になることができるんだということを感じさせる言葉で、すごい面白いなと思いました」

甲斐「DXの成果、手応えはいかがでしょうか?」

桑原「シチズンデベロッパーの話になると、やっぱり最初は数名しかいなかったんですね。 その数名の方も自分でユーチューブ見たりして勉強されたんですけど、いろんなサポートもあって、今は2000名ぐらい部門にいるのと、部門をまたぐみたいなところも皆さんやり始めたので、そこは手応えとしてはいいなと思います」

小椋「全社員を巻き込んだ教育から、シチズンデベロッパーが生まれるというストーリー。そして、2000人もシチズンデベロッパーが生まれて、日々業務プロセスを改革しようとしているというお話は、すごく刺激的ですね」

「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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