
【6月30日放送】この時期気になる匂いの話!臭気判定士・石田翔太さん
今日のゲストは
臭気判定士で、「オドレート株式会社」代表取締役の
石田翔太(いしだ・しょうた)さんでした!
石田さんは、大学時代に「自分の体臭」に悩んだことがきっかけで、
においの専門家を志します。
2016年には、自ら「オドレート株式会社」を設立。
その後、日本で唯一の“においの国家資格”である「臭気判定士」を
取得されました。これまでに評価してきた体臭はなんと3000人以上!
今でも毎日、100人以上の“におい”をチェックし、
悩みへのアドバイスを行っているという、
まさに「匂いのプロフェッショナル」です!
ちなみに「臭気判定士」とは、もともとは工場や飲食店など、
事業所から発生するにおいに関して、
「においがキツい」と住民から苦情が入った際、
行政からの依頼を受けて調査を行う、いわば“においのジャッジ”役。
敷地の境界線に立って、においの強さを確認し、
アウトなら改善の提案、セーフなら「これは我慢してください」
と住民に伝える。これが本来のお仕事なんだそうです。
今では、香水づくりや空間のにおいの原因探しなど、
さまざまな分野でも活躍されています。
アシスタントの山田さんから、香水選びについての質問も。
「最初に嗅いだ香りが強すぎて、
後半は何を嗅いでるか分からない…あれってなぜ?」
石田さんによると、これは“嗅覚疲労”という現象。
人間の鼻は、強すぎるにおいを嗅ぐと、
一時的に“においの感覚”をシャットダウンしてしまうんです。
「これ以上においを感じ続けると、脳が疲れてしまう」
という理由で、脳が勝手にセーブをかけているんだそう。
また、部屋に入って「生乾き臭」など不快なにおいを感じても、
30分もすれば慣れてしまう——
これは「順応慣れ」といって、
これも脳の防衛反応のひとつです。
そんな石田さんが開発したのが「体臭を客観的に評価する技術」。
やり方はとてもユニーク。
まずはオドレート社から専用Tシャツが送られてきて、
それを“24時間”着てもらいます。
(前回のお風呂上がりから、次に入浴するまで)
返送されたTシャツを、「人間の鼻」と「分析装置」の
両方でチェック。
においを「強度」と「不快度」の2軸で数値化し、
さらに「乳製品のような発酵臭」や「カレーのようなスパイス臭」など
、においの特徴を言語化して伝えます。
原因となる物質も特定し、その人に合った対策やケア方法を
提案してくれるそうです。
自宅でもできる「体臭セルフチェック」も教えてくれました!
その1:思いきって、周りの人に聞く!(…なかなか難しいけど)
その2:1日着たシャツやインナーをジップロックに入れて密封 →
お風呂で体を洗って嗅覚をリセットした後、開封してチェック!
石田さん曰く、体臭は遺伝や文化にも大きく影響されるそう。
欧米では、体臭が強い人が多いことから、「いい香りでカバーする」文化があり、
なんとドイツの学校では「香りの授業」があるほど!
香水のつけ方や、体臭に合う香りの選び方を、学生時代から学ぶんだとか。
においって、実は“自分らしさ”を考えるヒントになるのかもしれませんね!
この記事の番組情報

上地由真のワンダーユーマン
月 21:30~22:00
上地由真がメインパーソナリティを務め、アシスタントとして、山田みきとしアナウンサーが進行役を務めます。 番組では毎週テーマを設け、“由真的”テイストで進行。音…