
石破総理が街頭演説で「なめられてたまるか!」その真意を考察する
野村邦丸アナウンサーが大将を務める「くにまる食堂」(文化放送・毎週月~金曜9時~13時)。7月10日(木)の最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、邦丸アナとパートナーで俳優の内藤剛志が、街頭演説での石破総理の大胆な発言について、その意味を考察した。
野村邦丸アナ「石破総理大臣は昨日行った街頭演説で、アメリカのトランプ政権との関税交渉について『国益をかけた戦いだ。なめられてたまるか! 守るべきものは守る』と強調しました。また『たとえ同盟国であっても正々堂々言わなければならない』とも述べています。
一方自民党の小野寺政調会長も、佐賀県内の集会でトランプ大統領が対日関税25%を打ち出したことを踏まえて『トランプ、ひどい人です。あまりにひどい仕打ちだ』と述べたということです。これは『参議院選挙でアメリカに対しては弱音を吐かない』と、そういうふうなアピールをしたいんでしょう。小野寺さんは確か、トランプさんがイランに爆弾落とした時も『戦争を終わらせるだ』と。『決着をつけるために落とした。広島長崎と同じ考えだ』と言った時にも、小野寺さんは『トランプさんはひどいことを言う人だな』っていうことをSNSかなんかで言ったのかな。それにしたって日本政府としては『トランプさんが言ったということは承知してます』っていうしか公式見解出してないんですよ。でもこの選挙前になって、もう……なんか『なめられてたまるか!』」
内藤剛志「すごい言葉ですね。『言う時は言うぞ!』みたいなね。そう思ってるってことを直接おっしゃったのかな?」
邦丸「例えば今回、関税交渉で赤澤経済再生大臣が何回も行ってますよね、アメリカに1週間に1回は行ってる。そこで例えばの話、『なめられてたまるか!…………と、石破は申しております』という風には言えないと思うんですよ、おそらく」
内藤「なんでですか? 言うべきでしょ」
邦丸「基本日本はアメリカの機嫌を損なわないようにっていうか、要するにトランプさんが子供みたいな人だから怒らせるよりはなだめた方が大人としてはいいんだと。それが国益につながるんだってことが、石破さんをはじめとした日本の政府のスタンスだと思うんですよ」
内藤「それも一理です。じゃあ『なめられてたまるか!』って、それは何ですか?」
邦丸「……と、言ってるような気がします。これちゃんと言えるかどうかですよね」
内藤「実際にそうおっしゃったわけでしょ?」
邦丸「選挙演説で言ったんだよね、日本国内では」
内藤「交渉ごとっていうのは難しいと思う。おっしゃるように面と向かって『なめんな!』って言ったらただ喧嘩ですよ。ただ国民に対して『俺はこう思ってるよ』って言うのは大事だと思うし、そこをまあいい形で、ちょっとソフティケートした形で『なめるな』を違う言葉で『まあ、いろいろこちらも立場があるから』みたいな言い方があるじゃないですか。喧嘩っちゅうのはそういうもんでしょ? 実際に言っちゃったらおしまいになりますよ」
邦丸「『You don’t nameru(笑)』」
内藤「なんて表現するんですかね、英語では(笑)、『なめるな』ってね。でもまあそれぐらいの気合はあってしかるべきじゃないですか? ただおっしゃるように、言葉悪いですけど、なだめながら交渉を進めるのも必要なわけじゃないですか」
邦丸「まあそれが外交なんでしょうけど。参議院選挙終わった後アメリカに何か言えるかって言ったら言わないと思うんですけどね」
内藤「結局これ、国民向けってことになっちゃう?」
邦丸「選挙用の言葉ですよこれ。あくまでもガス抜きみたいな感じでね。という風に私たちは思いますような気が……いたします(笑)」
内藤「言えるんだったら直接言いますからね、きっとね」
邦丸「言えないからこう言うと(笑)」
内藤「まあ、そういうことでしょうね」
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