
台風5号、あす14日(月)関東~東北地方に接近する見込み…注意・警戒を!
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。
(台風予想進路図:気象庁HPより)
明日は台風5号の影響に注意・警戒が必要です。
台風はきょう13日午前、発達しながら父島の南をゆっくりした速さで北へ進んでいます。(中心の気圧は998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルと推定)
台風5号は明日、東日本や北日本に接近、関東の東の海上を北上する見込みです。
(気象衛星ひまわりの雲画像 気象庁HPより)
関東地方では明日14日朝から夜にかけて、局地的に雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り大雨となる所がありそうです。
明日朝6時から24時間に予想される雨の降る量は多い所で、東北・関東甲信・小笠原諸島で120ミリ。沿岸部を中心に非常に強い風が吹き、海上は大しけとなる見込みです。
暴風や高波に警戒し、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
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さて、関東では7月10日(木)夕方以降「ゲリラ豪雨」に見舞われました。
梅雨前線が東北から関東を南下、①前線に向かって雨の元となる暖かく湿った空気が流れ込んだこと ②日中の昇温 ③上空に寒気を伴った気圧の谷が通過したことで、積乱雲が発達し、東北から関東甲信にかけて局地的に記録的な大雨となりました。
一都8県(福島・山形・岐阜・長野・山梨・群馬・埼玉・東京・神奈川)には「記録的短時間大雨情報」があわせて31回相次いで発表されました。この「記録的短時間大雨情報」とは、数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨が観測された時に気象庁から出されるもので、土砂災害や浸水、中小河川の氾濫などの災害につながる大雨ということで、強く警戒を促す情報です。
埼玉県本庄市や東京・杉並区などは1時間におよそ120ミリ、目黒区や世田谷区でおよそ100ミリの猛烈な雨が降ったと見られます(レーダーによる解析)。
目黒川には一時「氾濫危険情報」も発表され、蛇崩川では「内水氾濫」が発生しました。道路が冠水したり、代々木のアンダーパスに水が溜まって車が立ち往生したり、目黒区や世田谷区の住宅では浸水被害も発生しました。
明日も最新の情報を確認してください。
さて、きょうの「防災アワー」は、防災アナウンサーの奥村奈津美さんに「地震から家族の命を守るにはどうすればよいのか」をお話いただきました。
奥村さんは「地震対策の1丁目1番地は家」と話します。家がいつ建てられたのか、1981年6月1日より前か後かを確認すること、1981年以前の「旧耐震基準」の家は大規模地震で倒壊の恐れがあるので「耐震診断を受けてほしい」ということです。この耐震診断については、自治体によっては無料(自治体が負担)で受けられ、耐震工事をする場合も補助が受けられる場合があります。
また、奥村さんによると、東京都は2000年6月より前の「新耐震基準」の建物の中にも耐震性が不足している建物があるため、2年前から「耐震診断」を無料で受けられるようにしたそうです。
奥村さんのご実家も去年「耐震診断」を受けられたそうですが、3時間ほどかけて、床上床下・家の周囲など丁寧に調べ、揺れがあった時の対処法についてもアドバイスをくれたそうです。
詳しくはきょうの「防災アワー」radikoでお聞きいただくか、奥村奈津美さんの著書『大切な家族を守る「おうち防災」』をお読みください。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子