
石破茂首相、驚異の粘り腰。政権を維持するためにどう動くのか
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時30分~17時、火~金曜日15時30分~17時35分)、8月4日の放送にジャーナリストの二木啓孝が出演。石破茂首相の「驚異の粘り腰」と、「石破、辞めろ」の包囲網の関係について、過去の例も踏まえて解説した。
二木啓孝「(石破首相は)驚異の粘り腰。『辞めろ、辞めろ』の包囲網がすごいけれど、踏ん張っている。この微妙な力関係がどうなっているのか、というところですね」
長野智子「『石破さん辞めないで』というデモもありましたね。『#石破辞めるな』みたいなハッシュタグも」
二木「石破さんを支持するというよりは、こんな理不尽な辞め方をさせるな、次出てきた人はもっと悪いから石破がんばれ、という声が多い。報道で両院議員懇談会、両院議員総会、総括委員会などが出てきてゴチャゴチャしている。まず懇談会は議決権がない。この前(7月28)、ワーワー言ったけど議決はとれなかった。議決権があるのは両院議員総会」
長野「これが8月8日ですね」
二木「石破包囲網の人たちは、そこで議決を求めようじゃないか、やろう、となった。これに対して森山さんが、負けた総括を皆で話し合って8月下旬にまとめようよ、と」
長野「素朴な疑問ですけど、幹事長の責任をとっていませんよね」
二木「ここから幹事長の話をします。森山さんはすかさず、両議院議員総会で議決を上げられたら困るから『全会で話し合おう』『結果が8月下旬ですから』と言うわけ。そんなバカな、という結果になったら私の進退も明らかにする、こう出たら辞める、というニュアンスを出す。そうすると8日はどうなるの、ということになる」
長野「石破さん辞める・辞めないのことは議決しない、ということですか?」
二木「できなくなる。1/3、1/4ぐらの『石破がんばれ』の人たちが『その前に総括を党でやっているからさ』と。総括委員会はだいたい『石破がんばれ派』の執行部、反対派、半々のメンバーでやる。第1次安倍政権のとき、選挙で大敗したあとに、総括委員会を開いた。2007年に『政権は責任をとれ』『民意に沿った改革を』というのが総括委員会で出た。安倍さんがどうしたかというと、党と内閣の人事を一新したわけ」
長野「なるほど」
二木「これが総括だった。ところがこれでは持たないから、体調を崩した安倍さんの代わりに福田さんが(首相に)なって、麻生さんになって選挙で負けて、2009年(民主党政権)になる」
長野「ありましたね」
二木「小泉さんから1年ごとに変わっていた。小泉さんのとき小学1年生になった子は毎年、総理が変わっていた。2007年の総括委員会で当時、反安倍の人たちがいきり立ったけど党役員の内閣人事でそういう人たちを入れちゃって。それで政権を維持した、という例がある。森山さんはこの総括委員会で選挙の反省を出して、私は辞める、と。石破さんがやるのは、党と内閣を信じて反石破の人を入れるんじゃないか、と」
長野「同じパターンでいく、ということですね」
二木「この粘り腰はすごいですね」
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