
村尾信尚「日米関税交渉の合意文書を取り交わさなかったのは異例だが…」
赤沢経済再生担当大臣が8回の渡米の末、トランプ大統領と日米関税交渉を取りまとめたが、合意文書を取り交わさなかったことを問題視する人もいる。8月5日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が、この問題についての見解を語った。
村尾「最大関心事であった大統領令に署名したという事実はあるわけで日本側としては最終的には、それさえ取れればというところでしょうし、政府側の今までの答弁を見ていても合意文書を取り交わそうとすると、さらに譲歩を迫られると言っていました。大統領令に署名するか、しないか、この一点にかけるつもりで政府側が臨んだとしたら、合意文書はなかったが、大統領令の署名は取れたということでよいのではないかと思います。私も政府にいたことがありますが、文書で最終的な確認をするというのがノーマルな形ではありますので、今回のケースは異例といえば異例なんですけれども、そもそも相手が異例なトランプ大統領ですので仕方がないのではないでしょうか。さらに、これは日米だけではなくて、韓国やEUとの間においても日本と同様にきちんとした文書は取り交わしていないと思うんです。そういうことを考えると文書を取り交わすべきだと言っている通常ベースの話とは違うと考えたほうがいいのではないかと私は思いますけどね」
番組では、この他にも村尾信尚がこの問題について語っています。もっと知りたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
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