
夏の腸ケアに必要な食事に関する3つのポイント!キーワードは三大栄養素・ビタミンミネラル・食物繊維だ!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて身体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、芝大門 いまづクリニック院長の今津嘉宏先生に「夏の腸ケア」というテーマで話を伺った。
夏もようやっと折り返し。とはいえ、まだまだ夏バテ気味の人も多い今日この頃。熱中症予防や夏の暑さに負けないために冷たいものをついつい食べてしまいがち…。
とはいえ、腸のことを考えると冷たいものばかり食べているのはよくないようで、胃や腸が冷えると、腸の働きが悪くなり、消化不良を起こす、胃もたれ、下痢、腹痛、便秘などの原因にもなるため、身体は冷やしつつ胃腸を整えることができれば最高だ。
夏場の腸ケアで必要なのは温かいものも意識して摂ること。朝起きたとき、胃腸を温めて上げることだそう。起きてすぐに冷たい飲物を飲むのではなく、一度、胃腸を温める目的で、白湯や温かいお茶を飲むと良いそう。一日の始まりに、胃腸を温めることで、ずいぶんと、カラダが楽になるという。
では、食事面ではどんなことに気を付ければよいのだろうか?
邦丸「食事面ではどんなことに気をつけていけばよいでしょうか?」
今津「ポイントとしては、3つあります。1つ目のポイントというのは、栄養学枠の基本、三大栄養素ですね。これは皆さん、勉強されたことがあると思います。まず1つ目はタンパク質。お肉とか魚ですね。2つ目が脂質、油です。3つ目が炭水化物、お米だとか甘いものですね。この3つを決まった割合で摂るということが基本になります。2つ目は、ビタミンとかミネラルです。健康のために、いろいろなビタミン剤を使われる方もいらっしゃると思います。しかし、やはり基本というのは食事から摂ることなんですね。そして3番目。3番目は食物繊維です。実は食物繊維というのは、腸の働きを整える作用があるだけじゃなくて、体全体の調子も整えてくれて夏で疲れた体を癒してくれるんですね。効率よく食物繊維を補うには海藻類・根菜類・きのこ類などがおすすめなんです。特に、きのこ類というのは夏バテで弱っている身体を元気にしてくれます。しめじだとか舞茸、エリンギのようなきのこ類はおすすめなんですね」
邦丸「とにかく腸内環境を整えることは、いろんな効果が期待できるってことですね」
今津「そうですね。それを難しく考えなくていいんですよ。僕たちの摂れる食物繊維は限られてますから、この中で、自分の好みに合ったものを選べばいいんですが、特にきのこ類はおすすめなんですね。きのこ類には自律神経を整えてくれるGABA(γアミノ酪酸)が豊富に含まれています。このGABAが、暑さで寝苦しい夜を快適にしてくれて、仕事や育児の疲れを和らげてくれます。またきのこ類にはβグルカンが含まれていますので、免疫の状態も整えてくれるんです。さらに食物繊維も豊富ですから、腸内環境を整えて便通を良くして腸を元気にしてくれます。実は、私たち人間は食物繊維を消化することができません。しかし、腸にすんでいる腸内細菌のおかげで食物繊維を短鎖脂肪酸に分解して、エネルギーに変えてくれるんです。この食物繊維からできた短鎖脂肪酸というのは、腸の粘膜に直接作用して腸の働きを整えてくれます。そして、便通を改善して、腸内細菌を活性化して、善玉菌を元気にしてくれるんですね。さらに腸を活性化して免疫力を高めてくる作用もありますから、これはうってつけですよね」
邦丸「なるほど」
今津「腸の善玉菌が食物繊維を餌にして生み出す短鎖脂肪酸が、きのこを食べることで増えるという研究結果も出ています」
邦丸「そうなんだ。炭水化物ダイエットなんかやってらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、その時にきのこも一緒に食べるといいのかもしれませんね」
「くにまる食堂 ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」は毎週火曜日朝11時半ごろ、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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