
80年目の終戦の日 「世界ではいまだに紛争が…」今考えなければならないこととは
8月15日(金) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティーを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。金曜コメンテーターでMCPアセット・マネジメント チーフストラテジストの嶋津洋樹氏と、終戦の日について意見を交わした。
いかに起こさせないか
寺島アナ「今日は終戦から80年です。先の大戦では、民間人を含めておよそ310万人が犠牲になったとされます。死者を悼み、不戦への誓いを新たにするこの日、東京での全国戦没者追悼式をはじめ、各地で追悼式典が開かれる予定です。東京の日本武道館では、政府主催の全国戦没者追悼式が開かれます。天皇皇后両陛下をお迎えして、石破総理らが出席。遺族ら合わせておよそ4500人が参列する予定です。戦後から80年、世界ではいまだに紛争が絶えませんけれど、嶋津さん、まずはどんなことをお感じですか?」
嶋津「今おっしゃられたとおり、この現時点でも戦争が行われてるわけですよね。なので戦争の反省ももちろん必要ですけれども、いかに起こさせないかということを考えなきゃいけないと思います」
寺島「はい。戦争を経験した人の高齢化も進んでいます。参列を予定する遺族のうち、85歳以上の人は全体の12.8%。戦没者の親、配偶者はいないと。戦争を直接知る世代が少なくなって記憶の継承が課題とも言われていますけれども、この辺りは嶋津さん、どうでしょう」
嶋津「原爆の話も含めて色々言われていますが、ただ日本はアニメも含めて幅広く努力がされていて、そういったものは結構少なくない。特にこの季節になるとテレビを含めて各種、報道の特集も行なわれるので、そういうのを顧みるタイミングではあると思うんですけど、私は過去のことよりも今起こってること、今後どうやってそれを止めるか、起こさせないかの方が重要になってきてるのかなと。もちろん記憶を残すことも大切なんですけれども、今現在苦しんでいる人たちがいるっていうことを、もっと真剣に考えなきゃいけないのではないかと思っています」
寺島「先ほど私も終戦のお話をさせてもらったんですけども、その後にお伝えしたニュースが、戦争なんですよ。ウクライナ、ロシア、イスラエルのものもありますし。だから、平和っていつ来るんだろうと」
嶋津「そうなんですよ。だから80年経って「風化」みたいな話になるんですけど、実は風化じゃなくて、いま現在ほぼ同じようなことが、たまたま日本で見られないだけで、ウクライナとか、イスラエルのガザ地区とかでは悲惨なことが現実に起きている。ということを私たちは真剣に考えなきゃいけないと思います」
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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