
「石破さんが総理の座から降りないことも…」総裁選前倒しで考えられる恐ろしいシナリオ
9月5日(金) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。金曜コメンテーターでクレディ・アグリコル証券チーフエコノミストの会田卓司氏と、総裁選の前倒しについて意見を交わした。
石破氏は推薦人を集めることができず出馬断念か?
寺島アナ「日経新聞は自民党の総裁選前倒しの是非について、党所属国会議員の賛否を調べました。きのうの時点で、国会議員295人のうち賛成が111人と全体の4割近くとなり、反対は43人でした。調査でなお半数近い議員の態度がわかっていません。8日の意思確認に向け、駆け引きが続くとみられています。総裁選前倒しの攻防ですが、これ、会田さんは今のところ、どうご覧になりますか?」
会田「前倒しを要求した議員の名前は公表されるということになります。ということは、石破政権続投を容認している議員も公表されるということと全く同じことになります。次期政権に向かって勝ち馬に乗りたいという動きが増えるでしょうから、前倒しが実施される可能性は今のところ高くなってるんだと思います」
寺島「石破総理の総裁の任期は、本来2027年の9月までです。国会議員と都道府県連の各代表者1人の合わせて342人の過半数172人が要求しますと、任期満了を待たずに今年の秋にも新たな総裁を選ぶことになります。現職の総理が改めて立候補することももちろん可能なんですが、前倒しが実施された場合というのは、これ、どうなるんでしょうね」
会田「石破総理は20人の立候補に必要な推薦人を集めることができず、出馬を断念することになると思います。そうなると1つ恐ろしいシナリオは、自民の総裁は変わる。しかし、石破さんが総理の座から降りない、ということもあり得ることです。不信任決議案が通るか、衆院が解散されてもう一度、総理を選び直す手続きがない限りは居座ってしまうので、そうなった場合は自民党が石破さんを除名して不信任決議案を通すとか、さらなる混乱を招いてしまうので、まず重要なのはこういう自民党内の分断をもたらすような総裁選の前倒しの是非が問われる前に、この週末に石破総理がお辞めになるのが一番の軟着陸だと思います」
寺島「あ、その可能性は確かに今お話聞くと否定はできませんね」
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