
短時間の記録的大雨や暑さの原因は海洋熱波!?河合薫が解説
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)9月17日の放送は、健康社会学者の河合薫氏が出演し、短時間の記録的大雨や暑さの原因について解説した。
野村邦丸(パーソナリティ)「最近よく聞くのが数年に一度しか発生しない、記録的な短時間の大雨。あとは、線状降水帯という言葉。これも温暖化の影響があるのではないかと言われています。熱波と言われるとんでもない暑さが襲ってきたりもしています。河合さん、この辺り、いかがですか?」
河合薫氏「気象の専門家の意見は一致していて、人工的なCO2(二酸化炭素)の増加によって、不安定な天気が起きているということは結論付けられています。特に、去年や今年はものすごい雨が降ったり、ものすごい暑さだったりしました。その原因の一つとなっているのが海洋熱波と言われる現象です」
邦丸「海洋熱波?」
河合「海水温が異常に高くなっているんですよ。海水温が上がり始めると、その上には水蒸気がたくさんあるわけですから、雨粒の原因となるものがたくさんあるんですね。それがゲリラ豪雨をもたらすような積乱雲という雲の元になることで、ものすごい雨を降らせてしまう。さらに、海水温が高いので水蒸気がどんどん補給されるから、ますます低気圧や積乱雲も発達して雨が続くようになってしまう。これは、夏だけの現象にとどまらず、水蒸気がたくさんあるのでドカ雪の原因にもなるんです。ですから、普通の時よりも、数年に一度の大雪になる。そういうことが、これまでも何回か日本海側で起きています」
邦丸「人工的な温暖化が解決できたら、どうなるんですか?」
河合「色々なシミュレーションが行われているのですが、二酸化炭素を減らすことで、影響を最小限に抑えられるというのは、一貫してるんですね。そのまま何もしないと異常気象が頻発するようになってしまう。けれども、削減を続けることによって、頻発する異常気象を減らすことができるということは、シミュレーション結果として出てます」
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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