
【アナコラム】太田英明「大失態をやらかしました。」
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!
▼10月3日配信号 担当
太田英明アナウンサー
はい、どうも、いつも大変お世話になっております。文化放送の太田英明です。今日は、私がパソコンでやらかしてしまった大失態について、恥ずかしながら、正直に告白したいと思います。
私は先日、魔が差したのか、ふとした出来心で、アダルトサイトにアクセスしてしまいました。サイト上に表示されたいくつかの猥褻な動画の中から、1つの動画を選び、視聴しようとその動画をクリックしました。
すると途端に、パソコンからけたたましい大音量で警告音が流れ、「このパソコンはウイルスに感染しました。」という警告表示が画面に現れたのです。
焦った私は、警告音や警告表示を消そうと、あちらこちらをクリックしましたが、一向に消えません。半ばパニックに陥った私は、警告表示上に記載されていた電話番号に電話してしまったのです。
010から始まるその電話は、後から分かったのですが、アメリカへの国際電話でした。
電話に出たのは、マイクロソフトのサポートメンバーと名乗る、片言の日本語しか喋れない外国人でした。彼は、「私の指示通りにすれば大丈夫だ。安心してください。」といったニュアンスのことを語っていたように記憶しています。
藁をもすがる思いだった私は、彼の指示に従い、パソコン上でいくつかの作業を行いました。すると、いつの間にか、私のパソコンは、彼の遠隔操作で動くようになっていました。彼は、遠隔操作で、私のパソコンに幾つかの作業を行いました。終いには、私に対して、新しいウィルス対策のソフトを購入するよう迫ってきたのです。その金額は5万円という高額なものでした。
この時私はようやく、「しまった!!これは詐欺だ!!」と気づいたのです。私は慌てて、一方的に電話を切りました。そして何とか自力で、苦労しながらも、警告音と警告表示を消すことが出来たのです。
あとでネットで調べてみると、これは典型的な詐欺の手口でした。そもそも、「ウィルスに感染しました。」という情報自体が偽の、うその情報のようでした。あのまま電話を切らずにことを進めていたら、高額な電子マネーを購入させられていたり、インターネットバンキングなどを通じて、多額のお金を入金させられていたかもしれません。
私にとって最悪だったのは、警告表示に記載してあった電話番号に電話して、パソコンの遠隔操作まで許してしまったこと。ネット上では、遠隔操作のアプリをアンインストールすることや、パソコンのシステムの復元が推奨されていました。私もそのように処理しようとパソコンを作業しましたが、結局うまくいきませんでした。
ですので、パソコンはそのままの状態で放置しています。今後、どのような不利益を被ることになるのか、戦々恐々としています。
皆さんは、この手の詐欺に引っ掛からないように、くれぐれくれぐれも、お気を付けください。
でも、考えてみれば、そもそも私がアダルトサイトにアクセスしようとしたことが間違いのもとだったのです。この点については、深く後悔していますし、深く反省しています。
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