ドイツで極右政党が勢力拡大という記事を受けて大竹まこと「日本政府は外国人に来て欲しいのか帰って欲しいのか」

ドイツで極右政党が勢力拡大という記事を受けて大竹まこと「日本政府は外国人に来て欲しいのか帰って欲しいのか」

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9月30日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)は、「ドイツ統一35年、広がる分断 旧東独で極右政党が勢力拡大」という朝日新聞の一面記事を紹介した。

番組で紹介した朝日新聞の記事によると、今年2月の総選挙で初めて第2党に躍進したAfDの原動力は、旧東独地域での支持拡大だ、とある。東西冷戦の象徴だったベルリンの壁が崩壊し、東西に分かれていたドイツの統一から10月3日で35年。ナチスの負の歴史から極右や右翼への警戒が強かったドイツは、右傾化する欧州の「最後のとりで」とみられてきた。そのドイツでいま極右が台頭し、再び「分断」が広がっている。

旧東独でのAfDへの支持拡大の背景には、旧東側が経済発展から取り残されているとの不満がある。「統一から35年経つ今も、ドイツの指導的な立場において旧東独出身者が過小評価されている事実を認めなければならない」。旧東独地域政策の担当相にあたるエリザベート・カイザー東独担当官は9月中旬の記者会見でそう述べた。旧東独出身者はドイツの人口全体の約20%を占めるが、ライプチヒ大学などの調査によると、行政機関や経済・文化団体などのトップら約3千の役職では12・1%にとどまり、旧西独出身者の割合が圧倒的に多い。ドイツ上位100社のトップには旧東独出身者は一人もいない。背景には、東西統一で資本主義体制への移行を旧西独出身者が主に担ったことが大きい。また、大手企業の本社は旧西独に集中したままで給与格差も大きい。

埋まらない格差が旧東独側で「二級市民」との不満をくすぶらせている状態に加えて、ドイツでは内戦激化などで中東などから難民が流入して2015~16年だけで約120万人が難民申請。22年のロシアによるウクライナ侵攻でも120万人を超える避難民を受け入れるなどして移民や難民流入に不満が高まり、排外主義的な主張を掲げるAfDはその受け皿となっている、と記事にはある。

この記事を受けてお笑い芸人の大竹まことは、「旧西ドイツと旧東ドイツとの給料、要職を務める人の数等の格差に加えて、移民問題も合わさって不満が燻り、その結果極右政党が勢力を伸ばしているという記事だが、日本も格差が開いてきた分、その皺寄せを排外主義に向けているという現実がある」と話し、また「雇用の調整弁として外国人に来てもらうというのは、日本政府の方針だったはず。特定技能制度で始まり、その後一部対象者の在留期限の上限を撤廃して家族の帯同も認めるなど外国人労働者の受け入れは始まっているが、この現状に対して移民という言葉は一切使われていない。事実上の移民政策だと思うが政府はそれを否定し続けて、ずっと中途半端な形が続いている。(日本政府は外国人に)来て欲しいのか帰って欲しいのかわからない。」と述べた。

 「大竹まことゴールデンラジオ」は平日午後11時30分~3時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 

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