自分の子供が不登校になったら。まずは「子供の気持ちを認める」こと

自分の子供が不登校になったら。まずは「子供の気持ちを認める」こと

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大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、10月1日の放送にジャーナリストの島沢優子が出演した。自身の経験、発売中の著書『不登校から人生を拓く 4000組の親子に寄り添った相談員・池添素(いけぞえ もと)の「信じ抜く力」』の内容も踏まえ、不登校の子供との向き合い方について語った。

大竹まこと「今回の御本『不登校から人生を拓く 4000組の親子に寄り添った相談員・池添素の「信じ抜く力」』をお出しになったのはどうしてですか?」

島沢優子「私自身も子供が2人いて。『学校に行きたくない』と言ってきたことがあるんですね。当時から池添さん(池添素相談員)とは取材などでお仕事していまして。動揺してお電話したら、『どうして行かないのか』と理由を聞いてはいけない、と。でももう聞いちゃいました、みたいな状況で。3日目の朝に(学校へ)行ったんですけど、たった2日の間でも、これからずっと行かないんじゃないか、と不安になって。それを味わったのが大きかったんです」

大竹「そうなんですね」

島沢「それプラス、不登校の子供がすごく増えていること。去年、小・中だけで34万6000人、高校生を合わせると41万人いるんですね。10年前は12万人ぐらいだった。子供たちを皆、1人もこぼれないように救い出せる。『学校に行かなくてはいけない』ではなくて、その子の気持ちを認めてあげる、というのがすごく必要かなと思いまして。実際に苦しんでいる人たちがどんなふうに人生を切り拓いてきたのか」

大竹「うん」

島沢「不登校になって絶望的な気持ちだったと思うんですけど、そこから相談員の池添さんが寄り添ってどう変わってきたのか、とお伝えしたいと思いました」

大竹「御本の冒頭では、自分の不登校になった、焦った、と。池添さんに電話したら1つ、2つ、3つとアドバイスをもらった。『行かない理由を尋ねないこと』『ごく普通に接すること』『学校に行かない君はダメな子、みたいな言い方をしないこと』。ああ、そうか、と。目からうろこが落ちるようなアドバイスでした」

島沢「子供の気持ちをまず認める、というのことがすごく大切なんだなと思います」

大竹「不登校だけでなく、自死を選ぶ子供たちも増えていると伺っています」

島沢「数百人いて、一定数、変わらないんですよ。微増と。でもおかしいですよね。少子化で子供の数は減っている。それなのに自殺する小学生、中学生は増えている。要するに自殺率が増えている、ということなので。都市部だから多い、というわけでもありません」

大竹「さらに目からうろこなのは、コロナ(禍)、みんな休んでいる、という状況をきっかけに、不登校だったけど学校へ行けるようになった子たちも増えている、と」

島沢「行けるというか、行くきっかけをコロナでつかんだと思うんですね。なぜかというと、自分が行けなくて苦しんでいたけど、皆、学校に行っていないので気持ちが楽になったわけです。自分だけじゃない、と」

大竹「はあ~!」

島沢「俺だけ、私だけが行けない、皆と同じじゃない、という自己否定感みたいなものって、子供にとってものすごくつらいものなんです。『皆が行けない。一緒だ』ということでリカバリーのきっかけになり、不登校の状態が悪化せずに済んだのでは、と思います」

このあとは島沢が、池添素相談員の取組、その特徴などについても解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~午後3時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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