
坂口氏のノーベル賞受賞を受けて大竹まこと「ゆっくりちゃんと研究できる体制造りが必要」
10月7日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)は、坂口氏がTレグ細胞の発見でノーベル生理学・医学賞を授与されたという読売新聞の記事を紹介した。
番組で紹介した読売新聞の記事によると、スウェーデンのカロリンスカ研究所は6日、2025年のノーベル生理学・医学賞を、過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を発見した坂口 志文しもん ・大阪大特任教授(74)ら3人に授与すると発表した、とある。日本のノーベル賞受賞は、昨年平和賞に輝いた日本原水爆被害者団体協議会(被団協)に続いて2年連続となる。
また別の記事の見出しでは「ノーベル賞の坂口志文さん、「眉唾」と言われても研究貫く…」とあり、坂口氏は信念の人だと、多くの研究者仲間はそう口をそろえる、とある。免疫反応を抑える細胞「Tレグ」の研究は長年信じてもらえず、「眉唾もの」とされた。孤独な研究者人生を送っていたがあきらめずに追究し、免疫学の新たな領域を開拓した。以上が番組で紹介した新聞記事の内容である。
お笑い芸人の大竹まことは、この記事を受けて研究者の現状について、日本において研究者が少なくなっており、研究者に配分される予算も減少していることを嘆いた。
この大竹まことの話を受けてフリーライタの武田砂鉄氏は、今日本の研究者は、「どのような研究をしたい」ということよりも、どの研究をしたら予算が確保できるのかという視点で研究をせざるを得なくなり、すぐに結果が出る研究やプレゼンがしやすい分野に、研究者が流れていってしまう現状がある、と述べた。
番組パートナーの小島慶子は、ノーベル賞の受賞のニュースの良い影響として、その分野のことを知るきっかけになり、化学や医学の知識が一般の人にも広がる機会になる。それは大事なことだと思うと話した。
大竹まことはこの記事に関する話題の締めくくりとして、「少し前からすぐ結果が出るような研究の方にお金を出すという国の方針があったようだが、研究する人がゆっくりと、ちゃんと研究ができる体制造りが日本において必要だと思う。」と述べた。
「大竹まことゴールデンラジオ」は平日午後11時30分~3時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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