
【第37回出雲駅伝】國學院大學・上原琉翔選手 レース後インタビュー
スピードの“出雲”、伊勢路を舞台に大学日本一を決める“全日本”、そしてクライマックスの“箱根”。文化放送では、今年も「学生三大駅伝」をすべて実況生中継!
文化放送では「学生三大駅伝」の幕開けとなる第37回出雲駅伝を10月13日(月・祝)午後1時より、解説に大志田秀次さん(明治大学体育会競走部駅伝監督)をお招きし、実況・斉藤一美アナウンサーでお送りしました。
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━━レースを振り返って
「どの区間でも失敗したら負けてしまうのが出雲駅伝。全区間でミスがないようにという意識で挑みました」
━━「強風の中で学生の意地で勝てた」という前田監督の言葉もあったが、勝因は?
「勝ちたいという気持ちもあったが、それ以上に“勝てる”という自信がありました。疲労が残る中でもいい練習を積めていたので、堂々とスタートラインに立てたことが一番の勝因です。全日本、箱根に向けて良い流れを作れた駅伝だったと思います」
━━夏合宿ではどのくらいまで距離を踏んでいたのですか
「監督から距離に関しての明確な指示は特になかったが、自分や青木(瑠郁、4年)、野中(恒亨、3年)、高山(豪起、4年)で話し合って、出雲駅伝前ギリギリまで合宿で距離を踏み続けました。10月に入ってからは調整期だったが、そこまではロングジョグや距離走中心の練習でした。今日のような暑いタフなコンディションだったからこそ、國學院らしい後半勝負で勝てた部分もあったと思います」
━━去年と比べて調整時期に違いはありましたか
「去年は夏合宿後の9月中旬から出雲駅伝仕様に切り替えていました。ただ今年は2〜3週間ほど長く、出雲駅伝の直前の合宿でも距離を踏み続けていたので、チーム全体の意識が去年より高かったです」
━━具体的にはどれくらい走っていたのですか
「8月は月間で1200kmを目指す選手も多く、9月も自分や青木、野中で900km以上走っていました。8月はもっと多かったです。去年と比べても特に9月の走行距離は増やせたと思います」
━━今回の結果が箱根駅伝への自信に繋がりましたか
「はい。今回のようなタフな条件の中で戦えたのは大きい。箱根では野中、辻原(輝、3年)だけでなく、尾熊(迅斗、2年)、鼻野木(悠翔、2年)などの下級生の選手も重要になるし、山の対策も進めている。いい形で初戦を終えられたと思います」
━━山対策はどのように進めていますか
「1月、2月からすでに山対策を始めていて、去年よりも早い段階で取り組んでいる。少しずつ山への不安もなくなってきている状況です」
━━チームとして練習量が増えた背景は?
「自主的にやっている部分が大きい。監督から与えられたメニューだけでなく、自分たちで『距離を踏んでいこう』と判断して練習している。故障や疲労のリスクは承知の上だが、箱根優勝を目指すためには必要な覚悟です」
━━主将として意識していることは
「チームが緩まないように声をかけながら、個々人で自主的に行動してもらうようにしている。その中で自分自身が率先して『箱根駅伝での優勝』を口にするようにしています。副主将の青木、中野(匠、4年)の2人に支えられながら、全員でチームを作っている感じです」
━━全日本に向けてポイントになるのはどこだと思いますか
「暑さも予想されるので、どこの大学が勝つか分からない状況。どの区間もミスなく、全員がベストコンディションでスタートラインに立つことが一番大事だと思っています」
━━昨年、出雲駅伝と全日本で勝てた要因と今年のチーム状況は
「去年は平林(清澄、現ロジスティード所属)さんの存在が大きかったですが、今年はそれに負けず劣らずいい選手が多い。2年生、3年生、4年生と層が厚く、今後の伸びしろも感じています」
━━練習メニューはどのように決めているのか?
「監督がポイント練習のメニューを考えているが、監督の指定するペースより速い設定で走ることもあります。ジョグの日は距離を踏むことを意識して取り組んでいます」
━━ペース設定は選手たちで調整していますか
「自分や青木、野中が先頭で引っ張りながらチーム全体のレベルを上げています。みんなが文句を言わずについてきてくれるので、チーム力は確実に上がっていると思います」
━━Aチーム・Bチームで意識の違いはあるのか?
「夏合宿ではAチーム・Bチームに分かれていたが、BチームもAチームの設定を超える気持ちで練習していました。チーム全体で力をつけたいという意欲に溢れていて、皆が自分で考えながら練習できています」
━━トラックシーズンを経て、今のチーム状態をどう見ているか?
「トラックシーズンでは結果は出ませんでしたが、練習の設定は去年より高く、不安はなかった。夏をどう過ごすかが重要だと話し合い、夏前から全員で箱根に向けて長い距離や起伏のあるロードなどへのアプローチをしてきました。暑い中でもビビらず走れたのは、これまでの積み重ねの成果だと思います」
━━チームの底上げの要因は?
「尾熊や鼻野木といった下級生のタイムの伸び。それがチームとしても底上げができている証拠となっていると思っています」
━━最後に、今後への意気込みをお願いします
「残り3ヶ月、気を抜かずにやっていきます。全員で(箱根)優勝を目指します」
◆『オレは摂取す』 Presents 第37回出雲全日本大学選抜駅伝競走実況中継◆
2025年10月13日(月・スポーツの日) 13:00~15:30
解説:大志田秀次(明治大学体育会競走部駅伝監督)
実況:斉藤一美アナウンサー(文化放送)
◆聴き方いろいろ◆地上波FM91.6/AM1134 radiko インターネットラジオ
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この記事の番組情報

『オレは摂取す』Presents 第37回出雲全日本大学選抜駅伝競走実況中継
10月13日(月・祝) 13:00〜15:30
今年度も文化放送は大学駅伝ラジオ独り占め! 出雲駅伝、全日本大学駅伝、そして箱根駅伝を完全実況生中継で放送します。 開幕戦となる出雲駅伝を制するのは、圧倒的な…