
勅使川原真衣と一緒に考えたい、『職場における本音』とは?
フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝の生ワイド「武田砂鉄ラジオマガジン」(文化放送)。10月22日(水)8時台のコーナー「ラジマガコラム」では、水曜レギュラーの組織開発コンサルタント・勅使川原真衣が『仕事に本音は必要なのか?』というテーマでコラムを展開した。
勅使川原真衣「昨日、この番組をリアタイ(リアルタイムで聴く)して、ゲストの又吉直樹さんと砂鉄さんの「ラジマガインタビュー」を聴いておりました。そこで本音の話が出てきたので、『本音に関してはひとつ言いたいことあるぞ』ということで『今日は仕事に本音は必要なのか?』と題してお話ししたいと思います。おじさんおばさんはね、私も含めてなんですけど『若者が何を考えてるか分かんない』ってよく言いますよね?こと職場で言うと『1on1(ワンオンワン)で最近どう?』と、かましてですね、『雑談しようとしてるのに盛り上げてくれない』とか『じゃあ!って言って飲み会誘っても来ないんだよね』とか……」
武田「すみません、『1on1』って?」
勅使川原「1on1は『1対1の面談』のことですね。全然レアケースじゃなくてとっても多いです。結構企業ではもう広まっていて、他にも似たような言葉が色々ありまして、『サイレント退職』とか」
武田「そーっといなくなるっていう……」
勅使川原「本音というか予兆を見せずに辞めていく……『いきなり辞めた』ってやつですね。『こないだニコニコしてたのに辞めた』みたいな。あと『静かな退職』とか聞きますか?」
西村志野「『サイレント退職』とはまた違うんですか?」
勅使川原「違うんですよ、全然」
武田「逆に『盛大な退職』ってのはあるんですか?『西村さーん、今日まででーす!!』みたいな(笑)」
勅使川原「じゃなくてですね(笑)、これ無理矢理の和訳だと思うんですが『クワイエット・クイッティング』、すなわち必要最低限の言われた仕事だけをするということを『静かな退職』と言っていて、『あいつ静かな退職してるよ』とかね。同時に『何考えてんだか?』みたいな話の時に出てくるのが、『本音で話せたら違ったのかも知れないな』みたいな言い方なんですよ」
武田「ここで出てくるわけですね?『本音』というキーワードが」
勅使川原「『ギクシャクしてると仕事にならないんじゃないか?』って多分思っていらっしゃるんだと思うんですけども、これ勝手に私のような昭和の世代が焦ってるわけでは必ずしもないと思います。例えばですが日本を代表する人材系のシンクタンクが調査をしていて、その調査結果で何を言ってるかって言うと『本音が若手のエンゲージメントを左右します』とか『本音で話せると職場変革が起こしやすい』『本音コミュニケーションを遠ざける6つのリスクなんちゃらかんちゃら』とか。そういう調査結果を公表されると、それは心配になりますよね。ある種当然だとは思うんですが、やっぱり素朴に考えて『職場の本音って、一体何かな?』って思ってしまいませんか?」
武田「そうですね、本当に思っていることをそのまま全部吐き出してたら、なかなか職場って回らないんじゃないですかね?」
勅使川原「っていう気もしますよね。昨日砂鉄さんが『本音ベースって何ベース?』とおっしゃってましたけど、『皆さんにあてはまるのかな?』と思うんですよ。若手がうんざりしていて心を閉ざすのは、本音で話が出来てないからなのか?って。『本音で話せてたら職場の問題は起きないとかは本当かな?』って思うんですよね。『この職場に本音は必要なのか?』っていうのは、そういう意味でちょっと掘り下げておいた方がいいかなと思うわけなんですが」
この後も、勅使川原さんは様々なケースの『本音』についてさらに深く掘り下げています。気になる方はRadikoのタイムフリーでご確認ください。
「武田砂鉄 ラジオマガジン」は月曜~木曜 8:00~11:30、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。
関連記事
この記事の番組情報
