高市政権誕生は「事実上の政権交代」。多くの問題が報じられていない

高市政権誕生は「事実上の政権交代」。多くの問題が報じられていない

Share

大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、10月22日の放送にネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』主宰でジャーナリストの神保哲生が出演。高市早苗政権の誕生についてコメントした。

大竹まこと「(いまの政局について)酔うぐらい揺れる船に乗っている感じです。いよいよ(新政権が)決まりました。いままでの石破政権と方向性は違うのか、それとも同じ路線を踏襲するのか」

神保哲生「今回は事実上、政権交代が起きた、という認識が必要だと思うんです。石破政権から高市政権への交代、これは永田町的な言い方をすれば自民党内の総裁が変わっただけじゃないか、と。ただハッキリしているのは、高市政権は石破政権時代の人事をほぼ一掃しているんですね。赤沢さんはアメリカとの交渉もしていたので残したけど。少しインサイドネタになりますけど、引継ぎも一切いらないと石破政権に言ってきたんです」

大竹「そうなの?」

神保「引継ぎなんかしない、違う政権になったんですよ。日本の進路を、右や左という言い方をする必要ないけど、あるほうに向かわせようとしていて。石破政権の船は、船長が『こっちに行きたい』と言うけどなかなかそういかなかった。今度は『こっちに行きます』『進路を変えます』ということが起きているのに、そういう文脈でほぼ報道がないために、党内で新しい指導者が出ただけ(のように思える)。サナエノミクスがどう、ガソリン暫定税率がどうなど、各論にしてしまっている」

大竹「はい」

神保「でも問題はここです。明らかに違う進路に行こうとしている政権があるのに、それって我々有権者がその進路を選択したんですか、と。進もうとしているのは自民党と維新ですよね。どっちも選挙で負けているんですよ。そんなものを選んでいない」

大竹「なるほど」

神保「国の進む方向が変わる政権交代が起きているということが語られない。いろいろな政治コメンテーターが出てきているけど、僕から見るとあの人たちも永田町の住民なので。永田町から見るとそんなことどうでもいいんですね。どこに権力がいって誰がどこにくっついて、という、利権の部分のほう。権力闘争がおもしろいんですね。政治は権力闘争であるということは否定しないけど、なんのためなのか」

大竹「はい」

神保「権力ほしさのためなのか、ある理想を実現するためにはマキャベリズムになってでも権力をとらないといけないから、という何かがあるうえでなのか。今回は一種の理念のある権力闘争だった。権力が移行したわけです。石破政権から高市政権へのただの移行ではない。それは我々がもっと知っていなければいけません」

大竹「大きく政権交代が起こっている、といっても過言ではない?」

神保「僕はそうだと。日本の進路を変える選択がなされた、必ずしも信託を受けたものではない。そういうところが高市政権誕生の、維新との連立も含め、最大の問題だと思います」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~午後3時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


大竹まこと ゴールデンラジオ!

大竹まこと ゴールデンラジオ!

月〜金 11:30~15:00

その他の主な出演者

“面白い”けれど”真剣に”、”くだらない”けれど”正直に”。 …

NOW ON AIR
ページTOPへ