維新・藤田共同代表の提言「高市さん、狂ってください!」。発言の真意とは?

維新・藤田共同代表の提言「高市さん、狂ってください!」。発言の真意とは?

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フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝の生ワイド「武田砂鉄ラジオマガジン」(文化放送)。10月23日(木)8時台のコーナー「ラジマガコラム」では、木曜前半レギュラーの時事芸人・プチ鹿島が『高市さん、狂ってください!』というテーマで講義した。

プチ鹿島「(一昨日発足した高市内閣と連立した維新の状況についてまとめた後)今日のこの『朝からタブロイド』のテーマは『高市さん、狂ってください!』。今まで話したのは前説です。要は僕の拙速さとかスピード感っていうんだけど、急ぎすぎじゃないかっていうのが新聞各紙見てると思うんですが、一方でこんな見方もあるんです。昨日の産経新聞一面、総理官邸キャップの方が論説を書いていて、高市さんに呼びかけてるんです。『空気読まず大業なせ』と。大業というのは大きな仕事ということですよね。『自民党内には今、歴史的な政局の高揚感が漂う。参政党などに流れた保守票が戻ってくるとの期待感も高まっている』と。ただ一方でその産経新聞もやっぱり定数削減とかは、野党だけじゃなく自民党内でも論外と反発の声が上がって党内基盤が高市さんそうは言っても強いとは言えないので、ちょっと八方塞がりになる可能性もある、みたいな。じゃあそういう場合どうしたらいいか……その苦境の高市さんに対して、維新の藤田共同代表が合意前の水面下の協議のプロセスで『高市さん、狂ってください!』と求めたっていうんですね。これは幕末の志士に影響を与えた吉田松陰が、大きな仕事に向かって一心不乱に突き進む大切さを説いた言葉にちなんだ……まあ、維新繋がりでね。政治家って戦国武将とか昔の偉人とか好きじゃないですか。その言葉を持ち出して『高市さん狂ってください』『一心不乱になってください』と。産経はその言葉を聞いて『憲法9条改正などなすべき大仕事は多いが、高市総理がいっそのこと空気を読まず狂い続ければ、そんな期待感もある』」

武田砂鉄「どんな文章だ!って感じですけどね(笑)」

鹿島「だから僕これね、なるほどこれ一方で拙速さとか、急ぎすぎじゃないかっていうのが多くの論調にあるし、僕もそう思うんですけど、ただ高市さんを推す側からすると『いやいやそんなんじゃなくて、もっと狂え』と。『もう一心不乱にやっちまえ!』っていう見方もあるんだよっていうのは紹介したくて。『さあ皆さん、拙速さか、もっと狂って突き進むかどっちがいいですか?』っていう、高市さん的にそれを問いたかったわけです」

砂鉄「なかなか厳しい選択肢が突きつけられてますよねえ(笑)」

鹿島「結構一心不乱にやってると思うんですけど、さらに狂えって言ってるわけですよね」

砂鉄「本当に政治家の愛読書とかを見ると、必ず司馬遼太郎読んでますとか、吉川英治読んでますとかっていう、別にどんな愛読書を読もうが勝手なんですけど、割とマジでリアルにそこを引っ張ろうとして、そこになぞらえようとする人って結構多いんですよね」

鹿島「高市さん今回ね、女性初で良かったと思うのが、今まで僕が見た経験で言うと、自民党総裁選の出馬会見とか、必ずおじさんしか出てないから『戦国武将に例えるとご自分は誰ですか?』とか、そういう質問が普通に出たんですよね。なんか好きじゃないですか、戦国武将を立てて永田町の報じる側もね。なんか時代も違うだろうし、使い方の文脈も違うだろうしっていうのは気をつけていかなくちゃいけないんですが、今回維新の共同代表の方は吉田松陰の言葉を使って『狂ってください』っていう風に言ったという……『なるほどな』って。『拙速さを置き換えればそういう風に見えるのかな?』っていうので、両方並べてみました」

砂鉄「組閣が行われて石破政権から高市政権に切り替わっていく時に、どう切り替わっていくのかっていうのが昨日あたり新しい大臣がそれぞれ会見を開きましたけど、本当にかなりガラリと変わったなという印象が強かったですよね」

鹿島「だから同じ保守系の、例えば読売新聞なんかは、実は社説で産経とは真逆のことを言ってて、『政策には実行が困難な課題や政権構想にふさわしくない項目、あるいは危うい考え方が散見される』って。例えば選挙制度改革ですね、定数是正とか。これ本来国会で議論すべき話だろうと。そもそも国会議員は少なければ少ないほど良いという発想は、『政治家は無駄な存在だ』と決めつけているから出てくるのだろうということで『維新は国会議員は国民の代表という認識を変えてるんじゃないか?』っていうのは、同じ保守系でも読売は社説で書いてたよっていう。だから新聞は読み比べると面白いんですよね」

この後もプチ鹿島さんが独自の目線で高市内閣への期待と不安などを、多方面から語っています。気になる方はradikoのタイムフリーでご確認ください!

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