スパイ防止法ってなんだ?

スパイ防止法ってなんだ?

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10月24日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後3時台「アップデート・コラム」のコーナーでは、「スパイ防止法ってなんだ?」というテーマで、ジャーナリストの青木理氏に話を伺った。

青木理「まだわからないんですよね、スパイ防止法っていうのがどんな法律になっていくのか。この番組をいま聴いてらっしゃる方も『スパイを防止する・取り締まる』って言うと『それはべつにいいんじゃない?俺には関係ないよね?』っていうふうに……」

長野智子「『日本は“スパイ天国”だって言われているから、ちょっとやったほうがいいんじゃない?』って言う方もいるかもしれないです」

青木「そう受け止められるかもしれないんですけども。現段階で自民と維新の連立に至るまでの政策協議の中でも『スパイ防止法が必要だ』っていうふうに維新側も提案をして、それが政策協議の中に入っていたんですね。なのでスパイ防止法っていうのが必要だってことで、高市さんもおそらく意欲的なんですよ。ところが、まだ具体的な法案の形が出てきていないので、どんなものになるかによるんですけども。スパイ防止法っていうのは、1985年に国会に上程されたんですね。当時、中曽根政権下だったんですけども。これはさすがに憲法の思想・信条の理由、言論・表現の自由っていうのとぶつかるので、しかも最高刑が死刑だったんですよ。で、廃案になっているんですね。ところがこの時に“スパイ防止法制定促進国民会議”っていうような団体を作って、全国的にスパイ防止法制定運動っていうのを繰り広げたのが旧統一教会なんですよ」

長野「あー!」

青木「旧統一教会系の国際勝共連合が中心となって、当時の岸信介さんとかと一緒になって『スパイ防止法を作ろう。スパイ天国なんだ、日本は』っていう運動を繰り広げたのが旧統一教会だったんですね。だから、僕らの中ではスパイ防止法っていうのは手垢のついた古証文みたいな感じがあるんだけれども、いまの人たちはそこまで知らないのかもしれないですけども。まぁ旧統一教会のような団体がそういう必要性を訴えて、自民党の右派の人たちがそれと一緒になって運動をしていたという過去を考えると、スパイ防止法っていうもののある意味での暗さ、ある意味での危険性みたいなものは見えてくるんじゃないかっていう気はしますけどね」

長野「ほんとですね」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時、文化放送
(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間
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