古賀茂明「世界が右傾化している」
アメリカのトランプ大統領をはじめ、自国第一主義の国が増えている。10月28日「長野智子アップデート(文化放送)」では、政治経済評論家の古賀茂明が世界が右傾化している現状を語った。
古賀「アメリカではトランプ旋風が吹き荒れていますが、ヨーロッパでも極右政党が台頭してきました。ドイツでもフランスでも色んな国で起きているんですけど、これはご存知の方多いと思います。ただ極右だけではなく中道といわれる政党でもかなり右傾化しているんです。例えばドイツでは最近、与党の会派の社会民主党が徴兵制導入の最初の草案を連邦議会に出しました」
長野「えーっ、そうなんですか」
古賀「基本は志願制なんですけど、足りなかったら徴兵制にするようです。男女みんなに調査票を送って志願するかどうか答えさせる。再来年の7月から徴兵検査を義務化しますとしていて、足りなかったら抽選で徴兵するという案を出してきたんです。再来年、検査をやるとなると、その1年前には法律を通しておかなくてはならないので、来年の夏までに法律を通そうとしています。これから各党が案を出して大モメにモメると思いますが『徴兵制って必要だね』っていう雰囲気は完全にドイツ社会に認知されています。あとフランスでもマクロン大統領が『徴兵制は必要だ』と言ったんですけど、フランスでは『ふざけるな!』って話になって、ちょっと今、頓挫していますね。あとデンマークでは徴兵制があるんですけど、2026年から女性も徴兵義務が生じます。これを決めたのはフレデリクセンという女性の首相。またデンマークでは2023年に軍事費が拡大して大変なので税収を増やさなくてはいけない。税収を増やすためには経済活動を活発にしなくてはならない。経済活動を活発化させるために祝日を1日削ることになりました。軍事費のためにワークライフバランスを我慢させるようになったんです」
番組では他にも古賀茂明が世界の右傾化について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。番組の「ニュースアップデート」のコーナーでお伝えしています。
「長野智子アップデート」は平日午後3時~5時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。
関連記事
この記事の番組情報
