高市早苗政権の支持率の高さ、過去の首相や人事を思い出す

高市早苗政権の支持率の高さ、過去の首相や人事を思い出す

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、10月30日の放送にノンフィクション作家の常井健一が出演。高市早苗政権が発足してからの世間の反応、閣僚人事について解説した。

長野智子「政権発足から10日。どうご覧になっていますか?」

常井健一「初の女性総理という勲章は、高市政治の中身が評価されたわけではない。それでも政権支持率7割という数字は、私の半径5メートル以内でも近い反応があります。でも既存メディアのベテラン言論人からは『そうじゃない』。不支持2割ぐらいの人たちの見解が流れています。ただまったく新しいことが始まるときって、こういう反応があるんじゃないかなと思って。とにかく好き嫌いは排除して7割という支持率の現実に向き合おうと」

長野「女性が総理になったということで景色が変わった。もっとほかのことも変わる、みたいな期待感も入っていますか?」

常井「入っていますし、この10日間のハイライトって米軍基地での飛び跳ねている高市さんだと思います。奇抜な景色が多いな、と。小泉純一郎さんがブッシュ大統領の前でエルヴィス・プレスリーの曲を歌いながら踊ったことあるじゃないですか。あのときの世論の反応とそっくりで。永田町の変人が下馬評をひっくり返して出てきた。対米追従みたいなものに警戒感が強くて、ベテラン言論人が怒り出すと。一般的にはパフォーマンスが国民の心をつかんだ。小泉さんがX JAPANの曲を歌う、お相撲の表彰式で型破りな挨拶をする」

長野「『痛みに耐えて、よくがんばった!』ってね」

常井「25年ほど前というのは新聞が批判をしてワイドショーがヨイショする、というワイドショー政治が行われた。今回はネットと既存メディア、あと若年層とシニアのギャップがなんとなくあるな、と」

長野「高市さんは人事でどんなことを考えていますか?」

常井「今月初めの党役員人事のときは『麻生二人羽織』と厳しい洗礼を浴びたと思います。これ落ち着いて組閣人事まで見ると、誰かに忖度した布陣というより高市カラー全開で、かなりわがままに選んだな、というふうに感じます。自分の気心の知れたメンバーを厳選して、仕事しやすい環境にしているな、と。働いて働いて働いて、と言ったように、本気で官邸に泊まり込んででも、倒れるまで仕事しようとしているな、という印象です」

長野「どの辺でそう感じますか?」

常井「少し安倍政権にも似ていると思っていて。この内閣の浮き沈みを左右するのって高市さん次第で。よく第2次安倍政権に似ていると言われますけど、私は第1次安倍政権に似ているなと。そのときも人事で我(が)を通して、閣僚名簿を事前に漏らさず。既存メディアとの対立構造をつくって、高い支持率を頼りにする、と。ところが第1次安倍政権はすぐに結果が出ないと支持率が急落した」

長野「はい」

常井「9月に発足して65%だったのが3ヶ月で50%を割った。結果が出ないと高市政権は意外と脆弱なんじゃないか、と思っています」

長野「第1次はお友達内閣と言われていましたね」

「長野智子アップデート」は毎週月曜午後3時~5時、火曜~金曜午後3時~5時35分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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