戸籍は明治時代から始まった制度
戸籍とはいつから始まった制度なのか?11月18日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、戸籍について研究している政治学者の遠藤正敬に聞いた。
小島慶子「戸籍というのは大昔からあったわけではなく、明治政府が考えついたのが今、私たちが慣れ親しんでいる戸籍なんだそうですね」
遠藤「戸籍は日本の伝統的な制度っていう人が多いんだけど、いつからの伝統なのか結局、曖昧なんですよね」
小島「遠藤さんの本の中では7世紀、古代律令制の時代にあった戸籍は東アジアの情勢を鑑みて日本も中国に制度を合わせながら、うまく外交を渡り合っていかなきゃいけないなって思った時に入れた制度で今の戸籍制度とは全然違うそうです。今の戸籍は明治時代になって明治政府が古代律令制の時代の戸籍制度をリサイクルして、しかもオリジナルにして今の形をつくったそうですね。では、古代律令制の時代の戸籍って何のためにあったんですか?」
遠藤「古代の戸籍っていうのは東アジアの国際情勢に備えてできたものです。当時、朝鮮半島が中国に侵略され、このままいくと日本も危ないんじゃないかということで中国の国家体制に倣った国造りをしようということで中国の戸籍制度を取り入れたんです」
小島「当時の東アジア情勢において大国であり、先進国の唐の戸籍制度を導入することで、外交上のやりとりもできるということで導入したということですけど、それは家制度や家父長制度とは全く違う戸籍制度だったそうですね。税金を取り、人を管理するものだったそうですね」
遠藤「古代においてはひたすらそれですね。国家が個人に対して税を取り、兵役を課し、不労者を捕まえる。そういうためのツールだったんです」
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