木村草太「女流王座戦 福間六冠の2五飛車に感銘」
将棋の女流王座戦五番勝負第2局は福間女流六冠が挑戦者の西山女流二冠に勝ちました。11月25日の「武田砂鉄ラジオマガジン(文化放送)」では、自身も将棋を指す東京都立大学大学院教授で憲法学者の木村草太がこの対局について語った。
木村「11月12日に行われた女流王座戦第2局、挑戦者の西山女流二冠の玉将は右側に移動しておりまして、その頭を狙う福間飛車が5段目、つまり中央部にやってきて横引きも狙っているという手でありました。この手を抽象的に説明しますと、飛車で玉将を狙うのが一番の攻撃目標として見せつつ、横引きを使って七筋にも睨みを効かせる複数の狙いを持った手でしたので、相手は両方に対応しなくてはならない。たくさんの影響を同時に与える非常にクレバーな手ということで感銘しました。近年はスポーツ界における男女平等が注目されているということで、今回は女性棋戦を紹介したいと思い、この手を紹介しました」
砂鉄「ちょっと私、全然理解できなかったんですけど…」
木村「どの辺りでしょうか?」
砂鉄「劇的さがわからなかったです」
木村「簡単に言うと、2つの狙いを同時に1つのアクションで実現する広い視野を持った一手だったということです。ここのところ、女流棋士の対決は2トップである福間六冠と西山白玲の2人。どちらも攻撃的で華やかな棋風ということもありまして、2人の対決は華々しくて面白い棋譜が多いんです」
番組では、この他にも木村草太が女流棋士の魅力について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
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