【お天気気象転結】地震への備えを

▼12月28日配信号　担当
鈴木純子

8日午後11時15分ごろ、青森県八戸市で震度6強の地震がありました。
震源は青森県東方沖で震源の深さは54キロ。地震の規模はマグニチュード7.5。気象庁は9日未明、巨大地震の発生可能性が平常時より相対的に高まったとして「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を、2022年12月の運用開始後初めて発表しました。対象は北海道から千葉県の7道県182市町村です。1週間程度は社会活動を継続しつつ、すぐに逃げられる態勢の維持など特別な備えが必要です。
気象庁は地震直後に北海道太平洋沿岸中部から青森県、岩手県に津波警報を出し、岩手の久慈港で70センチを観測するなど各地に津波が到達しました。
9日未明、津波注意報に切り替え、早朝に全て解除。午前11時半までに北海道、青森、岩手で計34人の負傷者が判明しました。その後負傷者は増えています。
注意情報というのは日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の想定震源域で、精査したマグニチュードが7以上で発表します。7日以内にマグニチュード8級以上が起きるのは100回に1回程度とされていて国や自治体は事前避難の呼びかけはしません。
国の想定では、日本海溝や千島海溝で最大クラスの地震が起きた場合、北海道や岩手の一部に高さ30メートル近い津波が到達する恐れがあり、死者数は最大で約19万9千人に上ります。ただ迅速な避難などで、死者を8割減らせるとも指摘しています。
年末年始は帰省や旅行など普段と違う場所で過ごす方も多いと思います。2年前の能登半島地震もまさにそんな元日に起きたのですが、今一度、非常持ち出し袋の準備や、いざというときの家族の連絡方法、避難経路の確認などをしておきましょう

△熊本県水俣市「からたち」の無農薬温州みかん

熊本県水俣から、からたちの温州みかんが届きました。友人からからたちのストーリーを聴いて購入してみたかったのです。
水俣病事件で海を奪われた漁師たちは「陸に上がる」選択を強いられ、生活の糧として甘夏みかんを作り始めたのだそうです。
「水俣のみかんを通じ、全国に水俣病事件を伝え、自らの生活を据え返す契機にしたい」という想いとともに、農薬を使わない甘夏みかんの自主販売を開始したとのこと。
今ではその想いを引き継いだ方々が丁寧に栽培。甘夏だけでなく、今回私が注文した温州みかんも無農薬、低農薬で栽培しておられます。無農薬で皮の薄い温州みかんを栽培するのはとても難しいそうです。
家庭用を注文したので見た目は気にしません。食べたら、なんだか力強さを感じました。娘は「美味しい！ちゃんと酸っぱくてみかんの味がする」との感想。
本当は土曜到着指定で注文したのですが、からたちさんから「収穫が済んでいるので早く届けたいので」と連絡があり、発送を早めてもらいました。

△レモンも入れました！　と段ボールに

からたちのストーリーを伝えたくて「長野智子アップデート」チームと、友人と、今週会う予定の複数の方にちょっとずつ持っていきました。からたちのストーリーを紹介しながら、１個ずつ渡していく、広報部員のようです。ラジオでもお伝えしたいなー。からたち　みかんとジュースのお店のサイト、良かったらのぞいてみてください。

△なんで人差し指を立てているのか、忘れました

最後に番組のお知らせです。甲斐彩加アナウンサーがお届けしている番組
「ウタガタリ」に私も出演させていただきました！
文化放送では流れないのですが、是非radikoエリアフリーなどでお聴きください。12月16日（火）は秋田放送、山口放送、17日（水）は秋田放送、山口放送に加えて福井放送、ラジオ福島でお届けします。
2日間でまったく違う展開になっております。できれば両方お楽しみいただきたいです。放送時間などは各局の番組表でご確認ください。
甲斐ちゃんと話していると楽しくてあっという間でした。親子ほど年が離れていますが、甲斐ちゃんはお姉ちゃんみたいな包容力があるのです。
是非二人の掛け合いを聴いてみてください。感想などXなどで寄せてくださったらとても嬉しいです。

気象予報士　鈴木純子